管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問42
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
感染症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 日和見感染とは、感染しても発症しないことである。
- 潜伏期とは、発症してから治癒するまでの期間である。
- ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法は、病原体由来のDNAを検出する。
- 垂直感染とは、病原体が輸血によって伝播する感染様式である。
- 耐性菌とは、薬物に対して感受性をもつ細菌である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は【3】です。
1.×
日和見感染とは、「健常者では感染を起こさないような病原体が原因で、発症する感染症のこと」です。
がんや白血病、免疫抑制剤を使用している場合など、免疫力が低下した状態で起こる感染症です。
2.×
潜伏期とは、「病原体が体内に侵入してから、感染症を発症するまでの期間のこと」です。
病原体の種類により、潜伏期が異なります。
例えば、一般細菌感染症は約3~4日、麻疹・風疹・水痘などは約7~14日、HIV感染症(AIDS)は約5~10年など、潜伏期は大きく異なります。
3.〇
ポリメラーゼ連鎖反応法は、病原体由来のDNAを検出します。
4.×
垂直感染とは、母体から児へ伝播する感染様式です。
5.×
耐性菌とは、抗菌薬が効きにくい性格へと変化(進化)した病原菌のことです。
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02
入院中で免疫力が低下している患者さんに対して、感染症対策は重要です。
問題をみていきましょう。
× 日和見感染とは、免疫が低下している者が健康な者には害のない弱い細菌や真菌などに感染して症状がでることです。
感染しても発症しないことを、不顕性感染といいます。
× 潜伏期とは、病原体に感染してから、初めて症状が現れるまでの期間のことです。
病気によって潜伏期は異なります。
〇 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法は、病原体由来のDNAを検出します。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を利用すれば、ごく微量な検体サンプルでも、そこに含まれるわずかなDNAから特定の配列だけを短時間で増やすことが可能です。
× 垂直感染とは、母体から子に伝播される感染様式です。
垂直感染には、胎内感染、産道感染、経母乳感染などがあります。
× 耐性菌とは、薬物に対する感受性が低下して防衛機能を備えるようになった細菌のことです。
代表的な耐性菌:MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、MDRP (多剤耐性緑膿菌)など
日和見感染、潜伏期、PCR法、垂直感染、耐性菌など聞きなれた言葉ですが、内容を説明できるように復習しましょう。
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03
免疫が低下することによって感染する感染症、どのような状態で起こるのか確認しましょう。
日和見感染とは、健康な人には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでることです。
潜伏期とは、病原体が身体に入ってから症状が出るまでの期間を指します。。
正解です。
垂直感染は、母体から児へ伝播する感染様式です。
耐性菌とは、薬物に対して耐性をもつ細菌です。
免疫が低下することによって感染する感染症、どのような状態で起こるのか確認しましょう。
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