管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問45

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

砂糖および甘味類に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 黒砂糖は、分蜜糖である。
  • 車糖は、ざらめ糖より結晶粒子が大きい。
  • 異性化糖は、セルラーゼによって得られる。
  • キシリトールは、キシロースを還元して得られる。
  • サッカリンは、甘草に含まれる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正答は【4】です。

1.×

黒砂糖は、分密糖ではなく、「含密糖」です。

分密糖は、ざらめ糖やくるま糖のことを示します。

2.×

車糖は、ざらめ糖よりも結晶粒子が「小さい」です。

3.×

異性化糖は、セルラーゼではなく、グルコースイソメラーゼにより得られます。

4.

キシリトールは、キシロースを還元して得られます。

5.×

サッカリンは、甘草ではなく人工甘味料です。

参考になった数23

02

砂糖(黒砂糖、車糖)、甘味料(異性化糖、キシリトール、サッカリン)に関する記述です。

問題をみていきましょう。

選択肢1. 黒砂糖は、分蜜糖である。

× 黒砂糖は、含蜜糖です。

含蜜糖とは、ミネラルなどを含む糖蜜を結晶と分けずに作る砂糖のことです。

分蜜糖とは、サトウキビなどの原料を絞って煮詰めて結晶だけを取り出した砂糖のことです。

選択肢2. 車糖は、ざらめ糖より結晶粒子が大きい。

× 車糖は、ざらめ糖より結晶粒子が小さいです。

車糖は、ざらめ糖やグラニュー糖より結晶の小さな砂糖です。

上白糖、中白糖、三盆などのことです。

選択肢3. 異性化糖は、セルラーゼによって得られる。

× 異性化糖は、セルラーゼによって得られません

・セルラーゼは、セルロースをオリゴ糖に分解する酵素のことです。

・異性化糖は、ブドウ糖の糖液に、グルコースイソメラーゼを作用させて一部を果糖に変化させたものです。果糖の含有量によって、高果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖に分類されます。

選択肢4. キシリトールは、キシロースを還元して得られる。

〇 キシリトールは、キシロースを還元して得られます

キシリトールは野菜や果物に含まれるキシロースから合成される天然の甘味料です。

選択肢5. サッカリンは、甘草に含まれる。

× サッカリンは、甘味料(指定添加物)です。

サッカリンは人工甘味料の一つです。

まとめ

砂糖と甘味料は、一般的に質問されることの多い食材です。しっかりと復習しておきましょう。

参考になった数2

03

甘味料の分類、性質について確認しましょう。

選択肢1. 黒砂糖は、分蜜糖である。

黒砂糖は、含蜜糖である。ざらめ糖やくるま糖は、分蜜糖に分類されます。

選択肢2. 車糖は、ざらめ糖より結晶粒子が大きい。

車糖は、ざらめ糖より結晶粒子が小さいです。

選択肢3. 異性化糖は、セルラーゼによって得られる。

異性化糖は、グルコースイソメラーゼによって得られます。

選択肢4. キシリトールは、キシロースを還元して得られる。

正解です。

選択肢5. サッカリンは、甘草に含まれる。

サッカリンは、人工甘味料です。

まとめ

甘味料の分類、性質について確認しましょう。

参考になった数0