管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問71

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

糖質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 空腹時は、筋肉への血中グルコースの取り込みが亢進する。
  • 空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。
  • 空腹時は、グリセロールからのグルコース合成が亢進する。
  • 食後は、乳酸からのグルコース合成が亢進する。
  • 食後は、GLP−1(グルカゴン様ペプチド−1)の分泌が抑制される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

空腹時は血糖値(グルコース濃度)が低下しているので

血中へのグルコースの取り込みが亢進します。

そのため、グリセロールからのグルコース合成が亢進するのです。

1:【筋肉中へ】ではなく【血中へ】が正しいです。

2:【抑制】ではなく、【亢進】が正しいです。

4:満腹時は血糖値が高い状態であり、

摂取したグルコースを細胞へ取り込みます。

したがって、グルコースの合成は【亢進】でなく【抑制】が正しいです。

5:GLP-1はインスリン分泌を促すホルモンです。

食後は分泌が亢進します。

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02

糖質の代謝はまず食べ物を分解・吸収してグルコースを取り出して血液中に取り込みます。

選択肢1. 空腹時は、筋肉への血中グルコースの取り込みが亢進する。

食後は筋肉への血中グルコースの取り込みが亢進します。

選択肢2. 空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。

空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が促進されます。

血中のグルコース濃度を維持するために分解が促進されます。

選択肢3. 空腹時は、グリセロールからのグルコース合成が亢進する。

正解です。

グリセロールは、新たにグルコースを作り出す糖新生に利用されます。

選択肢4. 食後は、乳酸からのグルコース合成が亢進する。

空腹時は、乳酸からのグルコース合成が亢進します。

選択肢5. 食後は、GLP−1(グルカゴン様ペプチド−1)の分泌が抑制される。

食後は、GLP-1(グルカゴン様ペプチド─1)の分泌が促進されます。

GLP-1は、胃排泄抑制、食欲抑制、体重増加抑制、インスリン分泌促進などに作用されます。

まとめ

糖質の代謝について理解しておきましょう。

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03

糖質代謝について理解を深めましょう。

選択肢1. 空腹時は、筋肉への血中グルコースの取り込みが亢進する。

空腹時は、筋肉や肝臓内のグリコーゲンが分解されます。

選択肢2. 空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。

空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が亢進されます。

選択肢3. 空腹時は、グリセロールからのグルコース合成が亢進する。

正しいです。

空腹時は、血糖値が低下しているため、血中へのグルコースの取り込みが亢進します。

選択肢4. 食後は、乳酸からのグルコース合成が亢進する。

食後は、乳酸からのグルコース合成が抑制されます。

選択肢5. 食後は、GLP−1(グルカゴン様ペプチド−1)の分泌が抑制される。

GLP−1とは、血糖値が高い場合に、インスリンから分泌されるホルモンです。

食後は血糖値が上昇するため、GLP−1の分泌は亢進されます。

まとめ

糖質代謝は、分解と放出についてよく理解しておく必要があります。

空腹時や満腹時のホルモンの作用や、消化吸収の働きについて理解を深めておきましょう。

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