管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問73

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

食品たんぱく質の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • アミノ酸価は、食品たんぱく質の生物学的評価法の1つである。
  • たんぱく質効率(PER)は、窒素出納を指標として求める。
  • 生物価は、体重変化を指標として求める。
  • 正味たんぱく質利用率(NPU)は、生物価に消化吸収率を乗じて求める。
  • 無たんぱく質食の摂取時は、尿中への窒素排泄がみられない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

正味たんぱく質利用率(NPU)とは、

摂取したたんぱく質が糞尿として排泄されることなく、どのくらい体内で利用されたかを示す指標です。

正味タンパク質利用率=生物価×消化吸収率

もしくは

体内保留窒素量 / 摂取窒素量 × 100

で求められます。

1:アミノ酸価は化学的評価法です。

2:たんぱく質効率とは、摂取たんぱく質1g当たりの体重増加量です。

3:生物価=体内保留窒素/吸収窒素 × 100

で求められます。生物価が高いほど良質のたんぱく質となります。

5:無たんぱく質食の摂取時でも、尿中へ窒素排泄はされます。

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02

食品のたんぱく質の評価についての問題です。

選択肢1. アミノ酸価は、食品たんぱく質の生物学的評価法の1つである。

アミノ酸価は化学的評価法です。

選択肢2. たんぱく質効率(PER)は、窒素出納を指標として求める。

たんぱく質効率(PER)は、体重変化を指標として求めます。

選択肢3. 生物価は、体重変化を指標として求める。

生物価は、窒素出納(体内へ蓄積された窒素の量)を示した指標です。

選択肢4. 正味たんぱく質利用率(NPU)は、生物価に消化吸収率を乗じて求める。

正しいです。

正味たんぱく質利用率(NPU)は、生物価 × 消化吸収率 で求められます。

選択肢5. 無たんぱく質食の摂取時は、尿中への窒素排泄がみられない。

無たんぱく質食の摂取時でも、尿中の窒素排泄はみられます

まとめ

評価法の種類や正味たんぱく質について理解を深めましょう。

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03

食品たんぱく質の評価方法は大きく分けて2つあります。

生物的評価方法:人や動物に実際にたんぱく質を摂取させ、たんぱく質の栄養価を評価します。

化学的評価方法:食品たんぱく質のアミノ酸組成を化学的に分析して、たんぱく質の栄養価を評価します。

選択肢1. アミノ酸価は、食品たんぱく質の生物学的評価法の1つである。

アミノ酸価は食品タンパク質の栄養価を評価する化学的評価法の1つです。

選択肢2. たんぱく質効率(PER)は、窒素出納を指標として求める。

たんぱく質効率は食品たんぱく質の生物学的評価法の1つです。

摂取したたんぱく質量に対する体重増加量の比率を示します。

選択肢3. 生物価は、体重変化を指標として求める。

生物価は摂取したたんぱく質の栄養価を評価する指標です。

生物価=(保留窒素量/吸収窒素量)×100で求めることができます。

選択肢4. 正味たんぱく質利用率(NPU)は、生物価に消化吸収率を乗じて求める。

正しいです。

摂取したタンパク質の中で体のたんぱく質として保持された割合を表す指標です。

選択肢5. 無たんぱく質食の摂取時は、尿中への窒素排泄がみられない。

無たんぱく質食の摂取時は、尿中への窒素排泄がみられます。

無たんぱく質食の摂取時においても、体たんぱく質は分解されるためです。

まとめ

食品たんぱく質の評価について理解しておきましょう。

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