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管理栄養士の過去問 第36回 午前の部 問74

問題

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脂質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
空腹時は、ホルモン感受性リパーゼ活性が上昇する。
   2 .
空腹時は、肝臓での脂肪酸合成が亢進する。
   3 .
食後は、肝臓でのケトン体産生が亢進する。
   4 .
食後は、血中のキロミクロンが減少する。
   5 .
食後は、リポたんぱく質リパーゼ活性が低下する。
( 第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問74 )
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この過去問の解説 (3件)

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正解は 1 です。

ホルモン感受性リパーゼは、脂肪組織に存在するトリアシルグリセロール(TG)を、脂肪酸とグリセロールへ分解します。

空腹時TGよりエネルギー産生を促したいとき、このホルモン感受性リパーゼの活性が上昇します。

同じ【リパーゼ】でも、5のリポたんぱく質リパーゼとアプローチする場所が違います。

ホルモン感受性リパーゼは脂肪組織に存在するTGへ、リポたんぱく質リパーゼは血中のTGへアプローチします。

間違えないようにしましょう。

2:肝臓での脂肪酸は、グルコースから合成されます。

食後、余剰となったグルコースを脂肪酸として合成するために亢進します。

3:ケトン体はエネルギー源を脂肪酸に頼る状況下で多く作られます。

したがって、食後ではなく空腹時にケトン耐酸性が亢進します。

4:キロミクロンは食事由来のTGを全身へ運ぶ役割を果たしているため、食後は血中キロミクロンが増加します。

5:リポたんぱく質リパーゼは、血中のTGを分解する役割をしています。

血中TGが増加するのは食後なので、食後にリポたんぱく質リパーゼ活性は増加します。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

脂質代謝の仕組みについて、理解を深めましょう。

選択肢1. 空腹時は、ホルモン感受性リパーゼ活性が上昇する。

正しいです。

ホルモン感受性リパーゼは、脂肪組織に貯蔵してあるトリアシルグリセロールを分解します。

空腹時に脂肪組織が、ホルモン感受性リパーゼによって分解されて、血中へ放出されるので、ホルモン感受性リパーゼ活性は上昇します。

選択肢2. 空腹時は、肝臓での脂肪酸合成が亢進する。

空腹時、肝臓では脂肪酸の合成が低下します。

選択肢3. 食後は、肝臓でのケトン体産生が亢進する。

血液中や肝臓に蓄えられた糖が完全に消費された場合、エネルギー源の代わりとしてケトン体が使われます。

よって、食後ではなく、空腹時にケトン体産生が亢進されます。

選択肢4. 食後は、血中のキロミクロンが減少する。

キロミクロンとは、食事由来の脂質を運ぶリポたんぱく質です。

よって、食後はキロミクロンが増加します。

選択肢5. 食後は、リポたんぱく質リパーゼ活性が低下する。

リポたんぱく質リパーゼは、血中のトリアシルグリセロール脂肪酸グリセロール分解し、脂肪組織内に取り込みやすくします。

よって、食後のリポたんぱく質リパーゼの活性は高まります。

まとめ

脂質代謝とは、脂質の合成と分解のことです。

食物から摂った脂質のうち、中性脂肪は膵液の消化酵素によって、小腸から吸収されます。

0

食事の前後での脂質代謝について理解しておきましょう。

キロミクロン、ケトン体、脂肪酸などのキーワードを押さえておきましょう。

選択肢1. 空腹時は、ホルモン感受性リパーゼ活性が上昇する。

正しいです。

ルモン感受性リパーゼはトリアシルグリセロールを分解します。

選択肢2. 空腹時は、肝臓での脂肪酸合成が亢進する。

空腹時は、肝臓での脂肪酸合成が抑制されます。

食後に亢進します。

選択肢3. 食後は、肝臓でのケトン体産生が亢進する。

空腹時は肝臓でのケトン体産生が亢進されます。

糖が不十分になった際にケトン体は合成されます。

選択肢4. 食後は、血中のキロミクロンが減少する。

食後は血中のキロミクロンが上昇します。

食事で脂質を摂取した際、吸収されたトリアシルグリセロールは、キロミクロンの取り込まれ脂肪細胞に運搬されるためです。

選択肢5. 食後は、リポたんぱく質リパーゼ活性が低下する。

食後はリポたんぱく質リパーゼ活性が上昇します。

食事由来の脂質を運ぶキロミクロンや体内で合成された脂質を運ぶVLDLは食後に血液中に増加します。そのためリポたんぱく質リパーゼ活性が上昇する際は食後になります。

まとめ

脂質代謝について理解しておきましょう。

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