管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問184

飲めないという現状から何も変更していないことになります。飲める範囲だと、現在の状況を同じく摂取が進まず、200kcalの追加を達成できない可能性が高いため、この選択肢は不正解です。

摂取が進まない理由が嗜好によるものであればこの変更は必要ですが、今回の患者で摂取が進まない理由は「おなかがいっぱい」ということです。これは味の変更で解決できるとは考えにくいため、この選択肢は不正解です。

200mlを摂取することで、お腹に溜まりやすくおなかがいっぱいになることが考えられるため、少量で飲み切れることで給与目標エネルギー量の達成を目指すこの選択肢が正解です。

みかんは2個食べてようやく80kcalになる程度のエネルギー量です。みかん1個ではエネルギー量が不足していることに加え、200mlの経腸栄養剤でおなかがいっぱいになることから、多く摂取することもできないと考えられるため、この選択肢は不正解です。

不適切です。

リハビリ開始のためにエネルギー量を200kcal増やしたい状況です。

飲める範囲で飲んでもらうというやり方だと、必要エネルギー量が摂取できない可能性があるため望ましくありません。

不適切です。

味が口に合わずに飲めないのであれば、異なる味の経腸栄養剤にすることは効果的ですが、「おなかがいっぱいになるので飲めない」とあるため、味を変更しても飲み切れないと考えられます。

適切です。

量を減らし、少量で必要エネルギー量を摂取するよう変更することは適しています。

不適切です。

経腸栄養200kcalの代わりにみかんを1個提供するというやり方では、必要エネルギー量を摂取できません。