管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問9
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
循環器疾患の疫学に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 高血圧症のリスク因子として、カリウムの過剰摂取がある。
- 脳梗塞のリスク因子として、血清総コレステロールの低値がある。
- 虚血性心疾患のリスク因子として、血清LDLコレステロールの低値がある。
- 健康日本21(第二次)では、脳血管疾患・虚血性心疾患のリスク因子として、高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病を挙げている。
- 最近10年間のわが国の虚血性心疾患による年齢調整死亡率は、米国よりも高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、循環器疾患のリスク因子について理解しておくことで、答えを絞ることができます。
高血圧症のリスク因子として、ナトリウムの過剰摂取があります。
カリウムの摂取には血圧を低下させる作用があります。
脳梗塞のリスク因子として、血清総コレステロールの高値があります。
他には、高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症、糖尿病、喫煙、飲酒などがあります。
虚血性心疾患のリスク因子として、血清LDLコレステロールの高値があります。
正しいです。
健康日本21(第二次)では、脳血管疾患・虚血性心疾患のリスク因子として、高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病が挙げられています。
最近10年間のわが国の虚血性心疾患による年齢調整死亡率は、米国よりも低いです。
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02
循環器疾患に関してまとまっている問題です。
循環器疾患に罹患するリスク因子のほか、罹患率の日本と世界との差を覚えておくと答えにたどり着くことができます。
高血圧症のリスク因子にはカリウムの不足が挙げられます。
カリウムは血圧を低下させる働きがあり、反対にナトリウムは血圧を上昇させます。
脳梗塞のリスク因子には、血清総コレステロールの高値が挙げられます。
虚血性心疾患のリスク因子には血清HDLコレステロールの低値が挙げられます。
正しいです。
ほかにも共通のリスク因子として肥満や運動不足などが挙げられます。
日本における虚血性心疾患の年齢調整死亡率は低下傾向にあり、米国よりも低くなっています。
循環器疾患の病態だけでなく、それに対する人口動態数値なども併せて理解しておくことが重要です。
多くの循環器疾患のリスクとして、高血圧・飲酒・ストレスなどが挙げられます。
これらはしっかりチェックしていきましょう。
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03
循環器疾患についての問題です。
リスク因子や基準値、死亡率の変化など幅広く出題されています。
×
高血圧症のリスク因子は、ナトリウムの過剰摂取です。
カリウムは血圧を低下させる働きがあります。
×
脳梗塞のリスク因子は、血清総コレステロールの高値です。
×
虚血性心疾患のリスク因子は血清LDLコレステロールの高値です。
〇
健康日本21(第二次)において、脳血管疾患の虚血性心疾患のリスク因子は、
①高血圧、②脂質異常症(高脂血症)、③喫煙、④糖尿病(耐糖能異常)、⑤多量飲酒
が挙げられます。
×
虚血性心疾患による年齢調整死亡率は過去10年間で減少傾向であり、米国よりも低くなっています。
また、全都道府県で男女とも減少傾向です。
男性・・・(低い)福岡県、鳥取県、富山県 (高い)愛媛県、和歌山県、青森県
女性・・・(低い)鳥取県、沖縄県、福岡県 (高い)愛媛県、山口県、青森県
循環器疾患に関する問題は、各分野でも頻出項目です。
リスク因子や基準値はもちろん、死亡率の経年変化などはグラフを押さえておくとよいでしょう。
健康日本21の目標達成状況と評価についても、目を通しておきましょう。
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