管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問37

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

前立腺に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 前立腺は、腹膜腔内に位置する。
  • 前立腺から、テストステロンが分泌される。
  • 前立腺肥大により、排尿障害が生じる。
  • 前立腺がんでは、血清PSA値が低下する。
  • 前立腺がんの進行は、アンドロゲンによって抑制される。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、前立腺がんについて理解しておくことで、ある程度答えを絞ることができます。

選択肢1. 前立腺は、腹膜腔内に位置する。

前立腺は、腹膜腔外の膀胱の下に位置します。

選択肢2. 前立腺から、テストステロンが分泌される。

精巣から、テストステロンが分泌されます。

男性ホルモン(アンドロゲン)はテストステロン、アンドロステンジオン、デヒドロエピアンドロステロンなどの総称です。

これらは主に精巣で作られます。

選択肢3. 前立腺肥大により、排尿障害が生じる。

正しいです。

前立腺が肥大し、膀胱、尿道が圧迫され、排尿障害が生じます。

選択肢4. 前立腺がんでは、血清PSA値が低下する。

前立腺がんでは、血清PSA値が上昇します。

PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーです。

選択肢5. 前立腺がんの進行は、アンドロゲンによって抑制される。

前立腺がんの進行は、アンドロゲンによって促進されます。

前立腺がんの治療法は内分泌療法が多いです。これは男性ホルモンによってがんが進行するためです。

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02

前立腺に関する問題です。

生殖器とホルモンの関係を理解していると解答することができます。

選択肢1. 前立腺は、腹膜腔内に位置する。

前立腺は腹膜腔外の膀胱の下、尿道の周りを取り囲むように位置します。

選択肢2. 前立腺から、テストステロンが分泌される。

テストステロンは精巣に存在するライディッヒ細胞から分泌されます。

選択肢3. 前立腺肥大により、排尿障害が生じる。

正しいです。

前立腺肥大により膀胱や尿道が圧迫されるため、排尿障害がおこります。

選択肢4. 前立腺がんでは、血清PSA値が低下する。

前立腺がんで血清PSA値は上昇します。

PSAはとはがん細胞が産生する腫瘍マーカーの一つで、前立腺がんの腫瘍マーカーです。

がんによって前立腺で破壊されてPSAが血中に漏れ出すため、血中PSA値が上昇します。

選択肢5. 前立腺がんの進行は、アンドロゲンによって抑制される。

前立腺がんはアンドロゲンによって進行が促進されます。

アンドロゲンは二次性徴の発達に影響するホルモンで、がん細胞はこのホルモンを利用して増殖します。

まとめ

男性生殖器官に関する問題は覚えることがあまり多くないので、ひとつひとつ確実に覚えていきましょう。

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03

前立腺に関する問題です。

前立腺の機能、形態と前立腺がんについて確認しましょう。

選択肢1. 前立腺は、腹膜腔内に位置する。

×

前立腺は、腹膜腔外の膀胱の下に位置しています。

選択肢2. 前立腺から、テストステロンが分泌される。

×

テストステロンは精巣から分泌されます。

選択肢3. 前立腺肥大により、排尿障害が生じる。

前立腺が肥大することにより尿道が圧迫され、排尿障害や頻尿などの症状がみられます。

選択肢4. 前立腺がんでは、血清PSA値が低下する。

×

前立腺がんでは、血清PSA値が上昇します。

PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーです。

全年齢の基準値は4.0ng/mLですが、年齢によって基準値を下げる場合があります。

選択肢5. 前立腺がんの進行は、アンドロゲンによって抑制される。

×

前立腺がんの進行は、アンドロゲンによって促進されます。

まとめ

前立腺についてはあまり頻出問題ではないですが、

腫瘍マーカーやホルモンとの関係は覚えておきましょう。

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