管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問29

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

55歳、女性。標準体重55kgのCKD患者。eGFR 40mL/分/1.73m2。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギー(kcal/日):1,700  たんぱく質(g/日):30
  • エネルギー(kcal/日):1,700  たんぱく質(g/日):40
  • エネルギー(kcal/日):2,100  たんぱく質(g/日):30
  • エネルギー(kcal/日):2,100  たんぱく質(g/日):40
  • エネルギー(kcal/日):2,400  たんぱく質(g/日):40

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この過去問の解説 (3件)

01

CKD(慢性腎臓病)とは、慢性に経過する慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、ネフローゼ症候群など全ての腎疾患の総称です。

腎機能の評価はeGFR(推算糸球体濾過量)を用い、栄養基準は日本腎臓学会推奨の基準に準じます。

この患者は、eGFR40mL/分/1.73m2であり、ステージG3bにあたります。

エネルギー量は標準体重55kg×25~35kcal/kg1372〜1925kcal

性別・年齢・身体活動レベルにより、必要量を決定します。

たんぱく質は標準体重55kg×0.6~0.8g/kg33~44g

となります。

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,700  たんぱく質(g/日):40

こちらが正解です。

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02

CKDの食事療法は、日本腎臓学会による「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」を参考に行います。

対象の女性は「eGFR 40mL/分/1.73m2」であり、ステージ3b(GFR30~44)に該当します。

【ステージ3bの食事療法基準】

 エネルギー:25~35(kcal/kgBW/日)

 タンパク質:0.6~0.8(kcal/kgBW/日)

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,700  たんぱく質(g/日):40

上記の基準を参考に目安を求めます。

エネルギー: 25~35 × 55kg = 1375~1925 kcal

タンパク質:0.6~0.8 × 55kg = 33~44 kcal

以上の目安から、性別や年齢、身体活動度、合併する疾患に応じて目標栄養量を決定します。

よって、正しい組み合わせは「エネルギー:1,700 たんぱく質:40」となります。

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03

CKD患者の栄養管理についての問題です。

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,700  たんぱく質(g/日):40

eGFR 40mL/分/1.73m2であることから、CKDステージはG3bであることがわかります。

エネルギーは標準体重あたり25〜35kcal/日が目標であり、1700kcal/日は妥当です。

たんぱく質は標準体重あたり0.6〜0.8g/kg/日が目標であり、40g/日は適当といえます。

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