管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問52
この過去問の解説 (3件)
日本人の食事摂取基準(2020年版)の活用方法を問う問題です。
「Ⅰ総論 4-4 目的に応じた活用上の留意点 表17」を参考に確認していきましょう。
また、今回それぞれの指標について日本語表記がなく、略称で記載されているので、略称もしっかりと覚えておくことが大切です。
・推定平均必要量(EAR)
・耐容上限量(UL)
・推奨量(RDA)
・目標量(DG)
・目安量(AI)
エネルギーの過剰摂取は、以下の2つの指標を用いて評価を行います。
①体重変化量
②目標とするBMIの範囲を上回っている者の割合
評価後は、「BMIが目標とする範囲内に留まっている者の割合を増やすこと」を目的として計画を立案していきます。
エネルギーの摂取不足は、以下の2つの指標を用いて評価を行います。
①体重変化量
②目標とするBMIの範囲を下回っている者の割合
評価後は、「BMIが目標とする範囲内に留まっている者の割合を増やすこと」を目的として計画を立案していきます。
栄養素の摂取不足は、以下の2つの指標を用いて評価を行います。
①栄養素の平均摂取量とAI(目安量)の差
②EAR(推定栄養必要量)を下回る者の割合
よって、この選択肢では「RDA(推奨量)」ではなく「AI(目安量)」が正しいです。
また、「AI(目安量)」を用いる場合は、摂取量の中央値と目安量を比較して評価を行います。
摂取量の中央値が目安量付近、もしくはそれ以上であれば、その量を維持するための計画を立案します。
しかし、摂取量の中央値が目安量を下回っていたとしても、不足状態と判断はできないため注意が必要です。
正しい組合せです。
栄養素の摂取不足は「EAR(推定栄養必要量)を下回る者の割合」で評価を行います。
評価後は、この割合をできるだけ少なくするための計画を立案していきます。
栄養素の過剰摂取は、「UL(耐容上限量)」を上回る者の割合」で評価を行います。
評価後は、集団全体の摂取量が耐容上限量未満になるための計画を立案していきます。
また、耐容上限量を超えて摂取している者がいることが明らかになった場合は、速やかな計画の修正・実施が必要となります。
今回は「集団における」評価でしたが、「個人における」評価はまた別となります。
食事摂取基準の「Ⅰ総論 4-4 目的に応じた活用上の留意点 表17(集団用)」とともに、
「Ⅰ総論 4-4 目的に応じた活用上の留意点 表16(個人用)」も確認しておきましょう。
日本人の食事摂取基準の栄養素の指標と評価方法を合わせて理解しておきましょう。
エネルギーの過剰摂取は、目標とするBMIの範囲を超えている者の割合で評価します。
エネルギーの過不足の評価はBMIで評価し、正常範囲外にある人の割合を算出し評価します。
エネルギーの摂取不足は、目標とするBMIの範囲を下回る者の割合で評価します。
栄養素の摂取不足は、EAR(推定平均必要量)を下回る者の割合で評価します。
また、測定された摂取量の中央値がAI(目安量)以上の場合は不足者の割合が少ないと評価できます。
正しい組合せです。
栄養素の摂取不足は、EAR(推定平均必要量)を下回る者の割合で評価します。
栄養素の過剰摂取は、UL(耐用上限量)を上回る者の割合で評価します。
日本人の食事摂取基準(2020年版)の活用方法についての問題です。
エネルギー摂取の過不足の評価には、BMIが用いられます。
過剰摂取は、目標とするBMIの範囲を上回っている者の割合で評価します。
エネルギー摂取の過不足の評価には、BMIが用いられます。
摂取不足は、目標とするBMIの範囲を下回っている者の割合で評価します。
栄養素の摂取不足は、「EARを下回る者の割合」「栄養素の平均摂取量とAIの差」から評価します。
正しい組合せです。
栄養素の摂取不足は、EARを下回る者の割合で評価します。
栄養素の過剰摂取は、UL(耐用上限量)を上回る者の割合で評価します。
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