管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問56

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

特定給食施設の設置者が取り組むことで、利用者の適切な栄養管理につながるものである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 利用者の身体状況を共有する多職種協働チームの設置
  • 品温管理された食事を提供するための設備の導入
  • 給食の生ごみのリサイクルの推進
  • 施設の栄養管理システムのデジタル化の推進
  • 衛生管理に関する責任者の指名

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この過去問の解説 (3件)

01

特定給食施設とは、継続的に1回100食以上または1日250食以上の食事を提供する施設のことです。

厚生労働省で定める基準に従って、適切な栄養管理を行わなければなりません。

選択肢1. 利用者の身体状況を共有する多職種協働チームの設置

正しいです。

利用者の身体状況をの把握は、多職種で行うことにより、より正確になり適切な栄養管理につながります。

選択肢2. 品温管理された食事を提供するための設備の導入

正しいです。

給食では、大量の調理、配膳、配食による時間差が生じるため、調理終了から喫食開始までの料理の温度をいかに管理するかが課題となってきます。

選択肢3. 給食の生ごみのリサイクルの推進

誤りです。

給食の生ごみのリサイクルの推進は、利用者の適切な栄養管理にはつながりません。

選択肢4. 施設の栄養管理システムのデジタル化の推進

正しいです。

栄養管理システムをデジタル化することにより、栄養アセスメントから栄養・食事・栄養ケア計画の作成、献立実施、モニタリング、評価までの流れをスムーズに行うことができます。

選択肢5. 衛生管理に関する責任者の指名

正しいです。

給食の運営は食品衛生法、大量調理施設衛生管理マニュアル、その他関連法令などに基づき、衛生的かつ安全に行います。

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02

特定給食施設の栄養管理に関する問題です。

特定給食施設とは、「特定の多数の者に対して、継続的に食事を提供する施設のうち栄養管理が必要なものとして厚生労働省令で定められている施設」を指します。

選択肢1. 利用者の身体状況を共有する多職種協働チームの設置

正しいです。

多職種の協働チームを設置することは、より正確な利用者の身体状況の把握と、適切な栄養管理につながります。

選択肢2. 品温管理された食事を提供するための設備の導入

正しいです。

品温管理された食事提供は、利用者の食事の満足度を向上させ、適切な栄養管理につながると考えられます。

また、品温管理は食中毒防止などにもつながるため給食提供において重要な項目となります。

選択肢3. 給食の生ごみのリサイクルの推進

誤りです。

給食の生ごみリサイクルは環境にはよい取り組みですが、適切な栄養管理には影響を及ぼしません。

選択肢4. 施設の栄養管理システムのデジタル化の推進

正しいです。

栄養管理システムをデジタル化することで栄養計画の立案や実施、評価に至るまでをスムーズに実施することができるため、適切な栄養管理につながると考えられます。

選択肢5. 衛生管理に関する責任者の指名

正しいです。

給食は安全で衛生的であることが前提です。

そのうえで十分に栄養管理がされた食事を提供する場となります。

まとめ

この問題は一問一答でできる選択肢ではなく、それぞれの選択肢の内容を精査することが重要になります。

特定給食施設で求められるものや、その選択肢の本質をとらえ、選択肢を絞っていきましょう。

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03

特定給食施設とは『特定かつ多数のものに対して継続的に食事を提供する施設のうち栄養管理が必要なものとして厚生労働令で定める施設』(健康増進法)です。

選択肢1. 利用者の身体状況を共有する多職種協働チームの設置

正しいです。管理栄養士・栄養士だけではない、多職種での視点を得ることで利用者の適切な栄養管理につながります。

選択肢2. 品温管理された食事を提供するための設備の導入

正しいです。適時適温で食事を提供できるため、喫食率の向上が期待できます。そのため利用者の適切な栄養管理につながります。

選択肢3. 給食の生ごみのリサイクルの推進

誤りです。利用者の適切な栄養管理に対して直接的なつながりはありません。

選択肢4. 施設の栄養管理システムのデジタル化の推進

正しいです。利用者の栄養摂取状況や身体状況を幅広く把握できるようになり、利用者の適切な栄養管理につながります。

選択肢5. 衛生管理に関する責任者の指名

正しいです。食中毒防止や安全な給食の提供に有効であり、利用者の適切な栄養管理につながります。

まとめ

利用者に提供される食事の栄養管理、品質管理、衛生管理を3つのポイントとして考えてみましょう。

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