管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問61
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
給食経営における資源に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- オール電化された厨房は、人的資源に当たる。
- ABC分析に基づいてAグループの食材を重点管理することは、物的資源の有効活用に当たる。
- 調理従事者に衛生教育を実施することは、資金的資源の有効活用に当たる。
- 新しい大量調理機器の情報は、方法的資源に当たる。
- 省エネルギー調理機器の導入は、情報的資源の有効活用に当たる。
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この過去問の解説 (3件)
01
経営とは、経営資源を活用して事業を行うことを指します。
この資源を有効活用して資源を管理することで事業目的を効果的に達成することができます。
給食にける経営資源は以下のように分類されます。
〇有形資源〇
①人的資源:従業員、管理栄養士、栄養士、調理師など
②物的資源:食材、食器、厨房、食堂、設備、調理機器など
③資金的資源:資金
これらは経営の三大資源(人・もの・金)とされています。
〇無形資源〇
①技術・ブランド資源:ノウハウやサービス技術、スタッフ共通モラルなど
②情報資源:顧客情報、マーケティング情報など
給食資源の内容を確認して、選択肢を見ていきましょう。
オール電化された厨房は物的資源にあたります。
正しいです。
ABC分析とは、一定期間の使用食材を購入金額が高い順に並べ、食材費累積構成比率が高い順にA、B、Cグループに分け、Aグループの食品原価を重点的に管理することでコスト削減を行う手法です。
ABC分析を効果的に行うことで物的資源を有効に活用することができます。
調理従事者の衛生教育は人的資源にあたります。
新しい大量調理機器の情報は情報資源にあたります。
省エネルギー調理機器の導入は物的資源にあたります。
給食施設ではこれらの資源をもとにしてトータルシステムとサブシステムを組み、給食システムを構築することで、栄養管理された食事を効率よく提供することができています。
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02
給食経営における資源は5Mとよばれ、品質を左右する重要な資源です。
5Mとは「人的資源」「設備資源」「資金的資源」「物的資源」「技術・ブランド資源」のことです。
近年はこれらに加えて「情報資源」も重要になってきています。
それぞれの資源の内容は以下の通りです。
人的資源:管理栄養士・栄養士・調理師・調理従事者など
設備資源:調理室、食堂、調理機器、食器など
資金的資源:土地、建物、原材料や機器の購入費用、人材費用、利潤など
物的資源:品実保持のための食材・顧客(喫食者)・健康・委託化などの情報
技術・ブランド資源:調理やサービスの技術など
この問題ではそれぞれの資源がどのような内容であるか理解しておく必要があります。
オール電化された厨房は設備資源に当たります。
設問のとおりです。
調理従事者に衛生教育を実施することは、人的資源の有効活用に当たります。
新しい大量調理機器の情報は、情報的資源に当たります。
省エネルギー調理機器の導入は、設備資源の有効活用に当たります。
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03
給食経営における資源は大きく5つに分類されます。
(1)人的資源:給食従事者など。
(2)物的資源:食材、施設、設備など。
(3)資金的資源:給食費や食材費、人件費など。収入と支出です。
(4)情報的資源:顧客情報や食材情報など。〇〇情報と表されることが多いです。
(5)方法的資源:技術やノウハウ。食材の購入方法や調理技術です。
設問がこの5つのどれに当てはまるのか考える必要があります。
誤りです。オール電化された厨房は物的資源にあたります。
正しいです。ABC分析とは食材料の購入金額が高い順にA・B・Cに分析する方法です。購入金額が高いAグループの食材を管理することになるので物的資源の有効活用になります。
誤りです。調理従事者に関することなので人的資源の有効活用にあたります。
誤りです。新しい大量調理機器の情報は情報的資源にあたります。
誤りです。省エネルギー調理機器の導入は物的資源にあたります。
人、もの、金、情報、方法、この5つがキーワードになります。
それぞれの資源のキーワードをもとに、何がどの資源に当てはまるのか考えてみましょう。
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