管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問77

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

Kクリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、42歳、女性。2型糖尿病と診断された。
身長155cm、体重62kg、BMI 25.8kg/m2。標準体重53kg。血圧136/82mmHg。空腹時の血液検査値は、HbA1c 7.0%、血糖130mg/dL、AST 30U/L、ALT 40U/L、LDLコレステロール144mg/dL、トリグリセリド280mg/dL。
医師から、1日の指示エネルギー量を1,800kcal、炭水化物エネルギー比率を50%Eとして栄養食事指導を行うよう指示があった。

この患者に普段の食事を聞き取った(表1)。この患者の優先すべき栄養上の問題である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • たんぱく質の摂取量が多い。
  • 脂肪の摂取量が多い。
  • 炭水化物の摂取量が多い。
  • 食塩の摂取量が多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、食事内容の栄養を読み取る応用力が求められます。

選択肢1. たんぱく質の摂取量が多い。

誤りです。

たんぱく質の摂取量は、朝食ではカフェオレに入っている牛乳のみであり、むしろ不足している可能性があります。

選択肢2. 脂肪の摂取量が多い。

誤りです。

揚げ物など脂っこいものを食べている様子は読み取れません。

選択肢3. 炭水化物の摂取量が多い。

正しいです。

炭水化物が多い食品として、朝食に食パン、バナナ、間食におにぎり、夕食にご飯、ビール、アイスクリームを食べています。

また、餃子の皮も炭水化物であり、炭水化物の摂取量が多いと予想できます。

選択肢4. 食塩の摂取量が多い。

誤りです。

昼食をみると味噌汁とたくあんを食べていますが、一日全体をみるとそれほど塩分の濃いものを食べているようではなさそうです。

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02

この問題では、食事記録から正しい栄養摂取状況を読み取りましょう。

選択肢1. たんぱく質の摂取量が多い。

不適です。

たんぱく質は朝食のカフェオレに入っている牛乳、昼食の親子丼の具、夕食の餃子の具材に使用されているのみです。

これらのことから摂取量が多いとはいえません。

選択肢2. 脂肪の摂取量が多い。

不適です。

脂肪分が多い食品を摂取している様子は読み取れず、食事記録の評価として適切ではありません。

選択肢3. 炭水化物の摂取量が多い。

適切です。

炭水化物に該当する食品としては、朝食で食パン、マーマレード、バナナを摂取しています。

昼食も丼で、一般的な定食メニューよりごはんの量が多くなりがちです。

間食でおにぎり、夕食で200gのごはんとビール、アイスクリームを摂取しています。

餃子も皮の部分は炭水化物で構成されています。

これらのことから、1日を通して炭水化物の摂取量が多いことが分かります。

選択肢4. 食塩の摂取量が多い。

不適です。

塩分が多い食品としてたくあんやみそ汁を昼食に摂取していますが、一日あたりの摂取量を考えると食塩の摂取量が大幅に多いとはいえません。

まとめ

食事記録からは細かい栄養価の計算などは困難です。

記録を見ただけで大まかな栄養素の摂取状態が把握できるように、それぞれの料理の材料や栄養素の配分などを覚えておきましょう。

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03

食事内容からそれぞれの食品に含まれる主な栄養素を考えて適切な判断をしましょう。

選択肢1. たんぱく質の摂取量が多い。

不適です。

 

朝食の主なたんぱく質摂取はカフェオレの牛乳であり、むしろ不足しているとも言えます。

選択肢2. 脂肪の摂取量が多い。

不適です。

 

脂肪の多い食品を摂取していません。

選択肢3. 炭水化物の摂取量が多い。

適切です。

 

摂取した炭水化物の多い食品は

朝食で食パン、マーマレード、バナナ。

昼食は丼で、並盛りであっても一般的な定食よりごはんの量が多いと思われます。

間食でおにぎり。

夕食で200gのごはん、餃子の皮、ビール、アイスクリーム。

となっており、1日全体を通して炭水化物の摂取量が多いと言えます。


 

選択肢4. 食塩の摂取量が多い。

不適です。

 

昼食に味噌汁とたくあんを摂取していますが1日全体として食塩の摂取量が多いとは考えにくいです。

まとめ

料理に使われる材料や、食品の主要な栄養素をある程度把握しておくことが大切です。

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