管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問79
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問79 (訂正依頼・報告はこちら)
Kクリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、42歳、女性。2型糖尿病と診断された。
身長155cm、体重62kg、BMI 25.8kg/m2。標準体重53kg。血圧136/82mmHg。空腹時の血液検査値は、HbA1c 7.0%、血糖130mg/dL、AST 30U/L、ALT 40U/L、LDLコレステロール144mg/dL、トリグリセリド280mg/dL。
医師から、1日の指示エネルギー量を1,800kcal、炭水化物エネルギー比率を50%Eとして栄養食事指導を行うよう指示があった。
この設問は、<前問>の続きの設問となります。
患者が2回目の指導時に持参した食事記録の内容(表2)に対する、具体的なアドバイスである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
患者は、42歳、女性。2型糖尿病と診断された。
身長155cm、体重62kg、BMI 25.8kg/m2。標準体重53kg。血圧136/82mmHg。空腹時の血液検査値は、HbA1c 7.0%、血糖130mg/dL、AST 30U/L、ALT 40U/L、LDLコレステロール144mg/dL、トリグリセリド280mg/dL。
医師から、1日の指示エネルギー量を1,800kcal、炭水化物エネルギー比率を50%Eとして栄養食事指導を行うよう指示があった。
この設問は、<前問>の続きの設問となります。
患者が2回目の指導時に持参した食事記録の内容(表2)に対する、具体的なアドバイスである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 夕食で、昼食と同じくらいの量のごはんを食べましょう。
- 昼食の鶏肉を、皮つきにしましょう。
- 朝食のカフェオレを、市販の野菜ジュースにしましょう。
- 昼食の味噌汁を、コーンポタージュにしましょう。
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この過去問の解説 (3件)
01
表の食事内容から、この患者にとって何が不足しているのか、改善するためにはどうしたらよいのか、などを読み取る応用力が必要となります。
適切です。
表1の単位が不足しています。
表1は炭水化物のうち、でんぷんを多く含む食品です。
穀物類、いも類やその加工品、かぼちゃなどの野菜、くりやぎんなんなどの種実類、大豆以外の豆類が当てはまります。
夕食で表1は0単位となっています。ご飯を食べることで改善できます。
不適切です。
鶏肉を皮つきにすると脂質が増えてしまいます。
不適切です。
表4が不足してしまいます。
表4はカルシウムを多く含む食品です。
牛乳と乳製品(チーズを除く)が当てはまります。
不適切です。
表6が不足してしまいます。
表6は食物繊維やビタミン、ミネラルの供給源となり、エネルギーとなる栄養素はほとんど含みません。
野菜、海藻、きのこ、こんにゃくが当てはまります。
そのほか食品群の分類は以下のとおりです。
表2は、炭水化物のうち加糖やブドウ糖を多く含む食品で、食物繊維やビタミンC、ミネラルも多く含みます。
果物類が当てはまります。
表3は、良質のたんぱく質を多く含む食品です。
脂質も比較的多く含み、ビタミンやミネラルの供給源でもあります。
魚介、大豆製品、卵、チーズ、肉などが当てはまります。
表5は、脂質を多く含みます。
油脂や脂質の多い種実、肉の脂身、アボカドなどが当てはまります。
調味料のなかには、糖質やたんぱく質、脂質がなどが含まれるものがあります。
みそ、みりん、砂糖や市販のルウなどが当てはまります。
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02
これまでの設問と食品交換表における分類を参照し、食事の問題点と最も改善すべき項目を明らかにして実現可能なアドバイスを提案しましょう。
糖尿病交換表における食品グループの分類
表1:炭水化物を多く含む食品(ごはん、パン、うどん、いも、まめ、パスタ類など)
表2:果物類(炭水化物含有量の多いスイカなども含む)
表3:たんぱく質を多く含む食品(肉、魚、卵、チーズ、大豆とその加工品など)
表4:牛乳とチーズ以外の乳製品
表5:脂質を多く含む食品(油、マヨネーズ、ドレッシング、バターなど)
表6:ビタミン・ミネラルを多く含む食品(野菜、海藻、きのこ、こんにゃくなど)
調味料:調味料類など
適切です。
<前問>より、1度目の食事指導後に大幅に炭水化物摂取量が減少しており、交換表と照らし合わせても表1の摂取量が少なかったことが分かります。
そのため、表1の摂取量を補う方法を具体的にアドバイスするのが望ましいです。
不適です。
鶏肉を皮付きにすることで脂質を増加することができます。
脂質を含む食品群である表5は<前問>よりら、1日1.5単位想定のところすでに1.8単位摂取していることが分かります。
脂質摂取量を増加させる必要はありません。
不適です。
カフェオレには牛乳が含まれており、表4を補っています。
野菜ジュースに変更することで表4の摂取が不足してしまうため、不適です。
不適です。
昼食の味噌汁にはたまねぎが使用されていることが分かります。
そのため、表5の摂取を補っていることが分かります。
コーンポタージュに変更することで表5が不足するため、変更は望ましくありません。
あらゆる情報から最適な状態を吟味し、よりよいアドバイスを考えていきましょう。
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03
前問より、表1の炭水化物を多く含む食品が不足していることを踏まえて適切なアドバイスをしましょう。
適切なアドバイスです。
夕食では、表1の食品が摂取できていないので夕食での摂取を促すことが適切です。
不適です。
鶏肉を皮付きにすることで脂質の摂取量が上がってしまいます。
脂質を増やす必要はありません。
不敵です。
カフェオレからのカルシウム摂取量が減ってしまいます。
不適です。
味噌汁の具である野菜の摂取量が減ってしまいます。
患者にとって、取り入れやすい方法で具体的なアドバイスをすることが求められます。
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