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管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問81

問題

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K病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、58歳、男性。COPDで、3年前より吸入薬を使用していた。風邪がきっかけで呼吸困難となり救急搬送された。入院後、気管支拡張薬、ステロイド薬が投与され、酸素療法を行っている。
入院時、身長170cm、体重50kg、BMI 17.3kg/m2。血圧132/90mmHg、心拍数135回/分、血清アルブミン値3.8g/dL、安静時エネルギー消費量1,440kcal/日。

この設問は、<前問>の続きの設問となります。

入院1日目は呼吸苦や腹部膨満感により食事を摂取できなかった。入院2日目に、静脈栄養法と併せて、経口摂取による栄養補給を行った。用いる栄養補助食品である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
嚥下困難者用ゼリー(9kcal/150g)
   2 .
MCT含有ゼリー(200kcal/80g)
   3 .
低リンミルク(90kcal/100mL)
   4 .
低カリウムミルク(85kcal/100mL)
( 第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問81 )
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この過去問の解説 (2件)

2

COPDでは息が吐きづらく、呼吸数が増加することで呼吸に要するエネルギーの消費量が増大します。

その一方で、肺の膨張により胃が圧迫されるため食欲不振にも陥りやすいです。

これらのことから、少量で速やかにエネルギーになりやすいものを補給することが望ましいと考えられます。

選択肢1. 嚥下困難者用ゼリー(9kcal/150g)

不適です。

この食品は150gの量に対して摂取できるエネルギーが9kcalと少ないため栄養摂取の効率が悪く、適していません。

選択肢2. MCT含有ゼリー(200kcal/80g)

適切です。

MCTとは中鎖脂肪酸のことです。

水に溶けやすいため小腸から吸収されやすく、肝臓で速やかに分解されるためエネルギーになりやすいのが特徴です。

80gで200kcal摂取できることから、エネルギーの摂取効率が良く適していると言えます。

選択肢3. 低リンミルク(90kcal/100mL)

不適です。

COPD患者にはリンの制限の必要はありません。

選択肢4. 低カリウムミルク(85kcal/100mL)

不適です。

COPD患者にはカリウムを制限する必要はありません。

まとめ

病態を理解し、それに対する栄養管理方法を確認しておきましょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
0

COPDでは代謝が亢進しているため、多くのエネルギーが必要となります、

エネルギーを取れる栄養補助食品が望ましいです。

選択肢1. 嚥下困難者用ゼリー(9kcal/150g)

適切ではありません。

エネルギー摂取量を増やす必要がありますが、9kcal/150gでは効率が悪すぎます。

選択肢2. MCT含有ゼリー(200kcal/80g)

適切です。

MCTは中鎖脂肪酸で構成されている油脂です。

小腸から容易に吸収され速やかにエネルギー源となります。

選択肢3. 低リンミルク(90kcal/100mL)

適切ではありません。

低リンミルクはリン制限が必要な腎臓病の人に適しています。

選択肢4. 低カリウムミルク(85kcal/100mL)

適切ではありません。

低カリウムミルクはカリウム制限が必要な腎臓病の人に適しています。

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