管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問25
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
消化器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 胃底部は、胃体部と幽門部の間にある。
- セクレチンは、胃酸分泌を促進する。
- 肝洞様毛細血管(類洞)は、肝小葉と肝小葉の間を走行する。
- 直接ビリルビンは、水溶性である。
- α−アミラーゼは、マルトースをグルコースに分解する。
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この過去問の解説 (2件)
01
消化器系の構造、機能にはさまざまなものがあり範囲が広いです。
ポイントをおさえておきましょう。
胃底部は、胃体部と噴門部の間にあります。
胃体部と幽門部の間にあるのは幽門前庭部です。
セクレチンは、胃酸分泌を抑制します。
セクレチンは十二指腸から分泌され、膵液の分泌を促進させます。
肝洞様毛細血管(類洞)は、肝小葉内を走行します。
中心静脈に向っています。
正解です。
ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受け、
水溶性の直接ビリルビンとなります。
グルクロン酸抱合を受ける前のビリルビンは
間接ビリルビンといい不溶性です。
マルターゼは、マルトースをグルコースに分解します。
α−アミラーゼは、でんぷんに作用し、
デキストリンに分解する役割をします。
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02
消化器は消化吸収にかかわるため、問題が多くでます。
構造と機能を整理しておくと他の問題でも応用がききます。
(×) 胃底部は噴門の左側の膨らんだ部分です。
胃の部位は、噴門・体部・胃底部・大彎・小彎・幽門に分かれます。
(×) セクレチンは、胃酸分泌を抑制します。
セクレチンは消化管ホルモンであり、膵臓の導管上皮細胞に働いて胃酸を抑制します。
また、胃内容物の十二指腸への移送も抑制します。
(×) 肝洞様毛細血管は、グリソン鞘と中心静脈つなぎます。
左側の門脈(小葉間門脈)、固有肝動脈(小葉間動脈)から入ってきた血液が、類洞(洞様毛細血管)を経由して流れ込み、中心静脈に向かって流れていきます。
(〇)
疎水性の間接ビリルビンが肝臓に取り込まれ、グルクロン酸抱合をうけて水溶性の直接ビリルビンとなって胆汁中に排泄されます。
(×) α−アミラーゼは、デンプンをマルトースに分解します。
唾液や膵液に含まれるα−アミラーゼはデンプンなどのα-1,4グリコシド結合をランダムに切断し、二糖類まで分解する酵素です。
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