管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問76
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問76 (訂正依頼・報告はこちら)
ビタミンEに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 生体内で7−デヒドロコレステロールから合成される。
- 膜脂質の酸化を抑制する。
- ビタミンCにより、ビタミンEラジカルに変換される。
- 欠乏すると、悪性貧血を引き起こす。
- 摂取量が必要量を超えると、速やかに尿中へ排泄される。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「膜脂質の酸化を抑制する。」です。
ビタミンEは脂溶性ビタミンの1つであり、抗酸化作用や細胞膜損傷防止、溶結防止などの機能を持ちます。
7−デヒドロコレステロールはプロビタミンDの1つであり、紫外線によってプレビタミンとなり、体温で構造変換を起こしビタミンDとなります。
正しいです。
ビタミンEは抗酸化作用をもち、脂質の酸化反応を起こすフリーラジカルを捕捉しビタミンEラジカルへと変換されます。
このビタミンEラジカルがビタミンCなどの抗酸化物質により再度ビタミンEへと変換されます。
欠乏症で悪性貧血を引き起こすのは、ビタミンB12です。
ビタミンEの欠乏症は、未熟児の溶結性貧血などです。
ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、摂取量が必要量を超えると肝臓や脂肪細胞に貯留されるため過剰症には注意が必要です。
水溶性ビタミンは、余分な量は尿中へ排泄されます。
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02
ビタミンEに関する記述です。
問題をみていきましょう。
✖ 間違いです。
7ーデヒドロコレステロールは、ビタミンDの前駆物質です。
〇 正解です。
膜脂質の酸化を抑制します。
✖ 間違いです。
ビタミンCは、酸化されたビタミンEを再還元する作用があります。
✖ 間違いです。
欠乏すると、未熟児は溶血性貧血を引き起こします。
✖ 間違いです。
摂取量が必要量を超えても、脂溶性なので尿中には排泄されません。
脂溶性のビタミンEは、膜脂質の酸化抑制にも貢献しています。
ビタミンCと一緒に摂ることでビタミンEが酸化した場合にも還元されます。
欠乏の場合には溶血性貧血の可能性があります。
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03
ビタミンの構造、機能についてまとめておきましょう
(×) 生体内では合成できません。
生体内で7−デヒドロコレステロールから合成されるのはビタミンDです。
(〇)
ビタミンEは抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンであるため、膜脂質の酸化を抑制します。
(×) ビタミンCにより、還元型ビタミンEに変換されます。
ビタミンEラジカルが、ビタミンCの作用により還元型ビタミンEに変換されます。
(×) 欠乏すると、溶血性貧血を引き起こします。
ビタミンE欠乏によって溶血性貧血を引き起こします。
悪性貧血はビタミンB₁₂の欠乏で起こります。
(×) 摂取量が必要量を超えても、尿中へ排泄されません。
ビタミンEは脂溶性ビタミンです。
摂取量が必要量を超えると、速やかに尿中に排泄されるのは水溶性ビタミンであり、脂溶性ビタミンは排泄されません。
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