管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問92

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

ある男子の身長と体重を年1回測定した。それらの記録と、標準体重の値である(表)。この男子が初めて肥満と判定された年齢として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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  • 8歳
  • 9歳
  • 10歳
  • 11歳
  • 12歳

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この過去問の解説 (3件)

01

肥満度は、18歳未満の小児の体格を評価するための指標です。

 

【肥満度の計算方法】

 

肥満度=(実測体重(㎏) -標準体重(㎏))/標準体重×100(%)

 

☑児童・生徒(6歳以上18歳未満)の肥満判定には学校保健統計調査方式(性別・年齢別・身長別標準体重)による判定方式が用いられています。

+20%以上肥満-20%以下やせと判断します。

 

この記述は、7歳~12歳までの体重の測定値が示されています。

 

表より

9歳のときの肥満度は

(36-31)/31×100=16.12(%)

10歳のときの肥満度は

(44-35)/35×100=25.71(%)

 

答え

初めて肥満と判定された年齢は10歳です。

 

問題をみていきましょう。

選択肢1. 8歳

✖ 間違いです。

 

体重と標準体重がほぼ同じなので、肥満ではありません

選択肢2. 9歳

× 間違いです。

 

肥満指数が16.12%。肥満と判定されません

選択肢3. 10歳

〇 正解です。

 

肥満指数が25.71%。初めて肥満と判定された年齢です

選択肢4. 11歳

× 肥満ですが、間違いです。

 

10歳が初めて肥満と判定された年齢です。

選択肢5. 12歳

× 肥満ですが、間違いです。

 

初めて肥満と判定された年齢は10歳です

まとめ

肥満指数の計算式や肥満と判定される条件を覚えておきましょう。

参考になった数10

02

7~12歳は学童期であり、体格指数としてローレル指数が用いられます。

ローレル指数は、体重(g)/[身長(cm)]^3×10^4 と求めます。

 

表の値を当てはめると、

8歳で135.1、9歳で146.3、10歳で160.3、11歳で164.0、12歳で159.1

となります。

ローレル指数160≦肥満なので、10歳で初めて肥満と判定されたことになります。

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03

子どもの肥満は主に肥満度というものを使って評価します。肥満度は標準体重に対して実測体重が何%上回っているかを示すもので下記の式で計算されます。

幼児では肥満度15%以上は太りぎみ、20%以上はやや太りすぎ、30%以上は太りすぎとされ、学童では肥満度20%以上を軽度肥満、30%以上を中等度肥満、50%以上を高度肥満といいます。

 

肥満度のは下記計算式で求められます。

肥満度=(実測体重(㎏) -標準体重(㎏))/標準体重×100(%)

 

よって初めて肥満と判定されたのは10歳(44-35)÷35×10=25.7%となります。

選択肢1. 8歳

(×) 冒頭の解説の通りです。

選択肢2. 9歳

(×) 冒頭の解説の通りです。

選択肢3. 10歳

(〇) 冒頭の解説の通りです。

選択肢4. 11歳

(×) 冒頭の解説の通りです。

選択肢5. 12歳

(×) 冒頭の解説の通りです。

参考になった数0