管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問91

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

5歳児の身体的・生理的特徴に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 身長の成長速度は、乳児期と同程度である。
  • 唾液の分泌量は、成人期と同程度である。
  • 体重1kg当たりの水分必要量は、成人期と同程度である。
  • 胃の容量は、成人期と同程度である。
  • 最大尿濃縮能は、成人期と同程度である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1歳~小学校入学前までは幼児期に分類されます。

5歳児の身体的・生理的特徴に関する記述です。

問題をみていきましょう。

選択肢1. 身長の成長速度は、乳児期と同程度である。

✖ 間違いです。

 

乳幼児の身長の成長速度は5歳児より速く、同程度ではありません

選択肢2. 唾液の分泌量は、成人期と同程度である。

✖ 間違いです。

 

唾液の分泌量は、成人期~老年期に少なくなっていきます

選択肢3. 体重1kg当たりの水分必要量は、成人期と同程度である。

✖ 間違いです。

 

体重1㎏当たりの水分必要量は、体重1㎏あたり成人の約2倍です。

成人期より多く必用としています

選択肢4. 胃の容量は、成人期と同程度である。

✖ 間違いです。

 

胃の容量は、成人期より小さいです

選択肢5. 最大尿濃縮能は、成人期と同程度である。

〇 正解です。

 

2~4歳頃に最大尿濃縮能は、成人期と同程度になります

まとめ

【5歳児と成人期との比較】

唾液分泌量が多い

水分必要量が多い

胃の容量は小さい

尿量は成人と同程度

参考になった数6

02

各年齢の身体的・生理的特徴について整理しておきましょう。

選択肢1. 身長の成長速度は、乳児期と同程度である。

(×) 身長の成長速度は、乳児期とより小さいです。

 

身長がもっとも伸びるのは1歳の1年間であり、その後緩やかになり、思春期ごろには成長速度は半分になります。

選択肢2. 唾液の分泌量は、成人期と同程度である。

(×) 唾液の分泌量は、成人期より少ないです。

 

唾液の分泌量は成人期で約700ml、5歳児で約500ml程度とされています。

 

選択肢3. 体重1kg当たりの水分必要量は、成人期と同程度である。

(×) 体重1kg当たりの水分必要量は、成人期より多いです。

 

水分必要量は乳児150ml/kg/日、幼児100ml/kg/日、成人で50ml/kg/日とされています。

選択肢4. 胃の容量は、成人期と同程度である。

(×) 胃の容量は、成人期より小さいです。

 

胃の容量は体の大きさと相関します。よって成長につれ胃の容量は大きくなります。

選択肢5. 最大尿濃縮能は、成人期と同程度である。

(〇)

 

尿濃縮量は2歳児ごろの成人と同等になります。

参考になった数1

03

正解は、「最大尿濃縮能は、成人期と同程度である。」です。

 

幼児期後半には腎臓の尿濃縮能は成人と同等になります。

選択肢1. 身長の成長速度は、乳児期と同程度である。

身長の成長速度は、乳児期の方が幼児期に比べ大きいです。

出生から1~2歳頃までで急速に成長します。

選択肢2. 唾液の分泌量は、成人期と同程度である。

唾液の分泌量は、成人期と比べると多いです。

選択肢3. 体重1kg当たりの水分必要量は、成人期と同程度である。

幼児期の体重1kg当たりの水分必要量は、成人期と比べると多いです。

選択肢4. 胃の容量は、成人期と同程度である。

幼児期の胃の容量は、成人期と比べると小さいです。

選択肢5. 最大尿濃縮能は、成人期と同程度である。

正解です。

参考になった数0