管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問90

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいた離乳後期の離乳食の食べさせ方に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 母乳を中止し、離乳食のみとする。
  • 1日2回食に進めていく。
  • 全卵は、食べさせて良い。
  • はちみつは、食べさせて良い。
  • 手づかみ食べは、させない。

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この過去問の解説 (3件)

01

「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいた離乳後期 (9~11か月頃)の食べさせ方に関する記述です。

問題をみていきましょう。

選択肢1. 母乳を中止し、離乳食のみとする。

✖ 間違いです。

 

栄養の主体は離乳食ですが、母乳は欲しがる量を与えても良いと記入しています。

選択肢2. 1日2回食に進めていく。

✖ 間違いです。

 

離乳中期では1日2回食で食事のリズムを付けますが、離乳後期は1日3回食に進めていきます

選択肢3. 全卵は、食べさせて良い。

〇 正解です。

 

卵は、中期で固ゆでの卵黄から開始し、アレルギーがないことを確認して離乳後期で全卵を食べさせても良いです。

選択肢4. はちみつは、食べさせて良い。

✖ 間違いです。

 

はちみつは、乳児ボツリヌス症予防のため、1歳を過ぎるまで与えません

選択肢5. 手づかみ食べは、させない。

✖ 間違いです

 

手づかみ食べを練習して取り入れていきます

まとめ

離乳後期は共食を通じて食の楽しい体験を積み重ねる時期です。

特定の食物摂取を避けて栄養が偏らないようにしていきましょう。

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02

正解は、「全卵は、食べさせて良い。」です。

 

離乳後期は生後9~11ヶ月頃にあたります。

この時期は1日3回食に進めていきます。

調理形態は歯茎でつぶせる固さが目安です。

選択肢1. 母乳を中止し、離乳食のみとする。

この時期は、母乳は子供が欲するままに、育児用ミルクは1日2回程度与えます。

母乳を中止と示されている時期はありません。

選択肢2. 1日2回食に進めていく。

離乳後期は1日3回食に進めていく時期です。

離乳初期に1日1回1さじずつ始め、離乳中期に1日2回食としていくよう食事の目安が示されています。

選択肢3. 全卵は、食べさせて良い。

離乳初期は卵黄から始めることが望ましいですが、卵黄が問題なければ徐々に全卵へ進めていきます。

選択肢4. はちみつは、食べさせて良い。

はちみつは乳児ボツリヌス症予防のために、1歳を過ぎるまでは与えてはいけません。

離乳後期は9~11ヶ月頃にあたるため、はちみつを食べさせてはいけません。

選択肢5. 手づかみ食べは、させない。

手づかみ食べにより自分で食べる楽しみを増やすことが勧められます。

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03

「授乳・離乳の支援ガイド」について整理しておきましょう。

選択肢1. 母乳を中止し、離乳食のみとする。

(×) 母乳は中止せず、離乳食と並行して与えます。

 

離乳食後に、摂取量に応じて母乳または育児用ミルクを与えます。

選択肢2. 1日2回食に進めていく。

(×) 1日3回食に進めていきます。

 

初期では1回、中期では2回、後期では1日3回にします。

選択肢3. 全卵は、食べさせて良い。

(〇)

 

卵は初期に卵黄から始め、中期に卵白含む全卵を摂取していきます。 

選択肢4. はちみつは、食べさせて良い。

(×) はちみつは、食べさせません。

 

乳児ボツリヌス症予防の観点から1歳まではちみつおよびはちみつを含有した食品を与えてはいけない。

選択肢5. 手づかみ食べは、させない。

(×) 手づかみ食べを積極的に行います。

 

手づかみ食べは食べ物を触ったり握ったりすることで、食べ物の硬さや感触を体験します。

離乳食期は積極的に行うと良いとされています。

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