管理栄養士 過去問
第38回
問101 (午後の部 問4)
問題文
認知症の妻と、その介護者である夫の二人暮らし高齢世帯への支援や取組と、生態学的モデルのレベルの組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第38回 問101(午後の部 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
認知症の妻と、その介護者である夫の二人暮らし高齢世帯への支援や取組と、生態学的モデルのレベルの組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 認知症カフェを運営している同じ境遇の男性が、気軽に立ち寄るよう夫を誘った。 ―― 個人内レベル
- 市の管理栄養士が、市の高齢者福祉プランに食料品買出し支援強化を含めることを提言した。 ―― 個人間レベル
- 遠方に住む息子が、配食サービス事業者を調べて、利用してみることを勧めた。 ―― 組織レベル
- 住民ボランティアグループが、市が養成する認知症サポーターとして見守り活動を開始した。 ―― 地域レベル
- 夫が、災害時に備えた食品ストックのガイドブックを読み、買い物の参考にした。 ―― 政策レベル
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この過去問の解説 (3件)
01
生態学的モデルでは、個人内、個人間、組織、地域、政策といったレベルがあります。
どれに当てはまるか判断できるようにしておきましょう。
不正解です。
個人間レベルです。
自分自身だけでなく、他者が関わり影響を与えています。
不正解です。
組織レベルです。
市の組織が関わっています。
不正解です。
地域レベルです。
配食サービス事業者を調べることは地域的な関わりとなります。
正解です。
住民ボランティアグループという市が行っていることと関わっているため地域レベルとなります。
不正解です。
個人内レベルです。
夫が自分自身の行動が関わっています。
政策レベルとは県や国の取り組みが関わってきます。
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02
生態学的モデルとは、個人の健康行動に影響をあたえる要因をとらえるためのアプローチ方法です。
不適当です。
同じ境遇の男性から誘われていて、自分だけではなく相互作用の影響が考慮されているので、「個人間レベル」となります。
不適当です。
市の組織が提供する支援強化に関することなので、「組織レベル」となります。
不適当です。
二人暮らしの高齢世帯が利用できる配食サービスを調べており、地域の資源や社会的な状況を考慮しているため「地域レベル」となります。
適当です。
地域の資源や社会的な状況が考慮されているので、「地域レベル」となります。
不適当です。
夫個人の知識、行動が影響与えているので「個人内レベル」となります。
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03
生態学的モデルとは、個人や集団の行動・健康に影響を与える、様々な要因を考慮するものを示した理論です。
行動や健康に影響を与えるのは、単に個人の要因だけでなく、社会環境や周囲の影響も要因となり影響し合う、という考えが基になっています。
個人、個人間、組織、地域(コミュニティ)、公共・政策の5つのレベルから要因を探ります。
個人:性格、精神面、知識など
個人間:家族・友人・知人など 社会的要因
組織:学校・職場・地域など 所属組織の環境やルール
地域:自然環境、社会環境、安全性など 地域全体の感情
政策:地域や国の政策、法律など
✕ 不正解です。
男性とは同じ境遇にあり、お互いに影響を与える可能性があります。個人間での相互関係なので、『個人間レベル』です。
✕ 不正解です。
市レベルでの支援強化の検討であり、『組織レベル』です。
✕ 不正解です。
地域のサービス・インフラ利用であり、『地域レベル』です。
○ 正解です。
住民ボランティアグループの見守り活動は、地域インフラ・環境に関してであり、『地域レベル』です。
✕ 不正解です。
夫がガイドブックを読み買い物の参考にしているのは、個人内で完結している事象であり、『個人レベル』となります。
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