管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問3

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、減量のため間食を制限しているKさんの行動を、連続的に表したものである。「オペラント条件づけ」の、刺激、反応(行動)、結果(次の刺激)に対応する、図中のA~Jの組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 刺激:A  反応:C  結果:G
  • 刺激:A  反応:D  結果:H
  • 刺激:B  反応:E  結果:F
  • 刺激:B  反応:H  結果:I
  • 刺激:B  反応:H  結果:J

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「刺激:B  反応:H  結果:I」です。

 

オペラント学習とは、ある刺激をきっかけに自分の意思に基づく行動をその行動に伴う結果(強化子)によって変化させる学習のことです。

行動に伴う結果(強化子)を操作することによって、行動を変容させることを「オペラント条件づけ」と言います。

 

今回の例文では、「期間限定デザートの看板を見る」という刺激により食べてみたいと思うことへ繋がっているため、これが行動への刺激となります。

そして、「食べる」という自分の意思に基づく行動(反応)により「おいしい、と満足する」という結果が得られています。

この結果を受けて「正の強化」が起こり、「期間限定デザートの看板を見る」という刺激により今後「食べる」行動が増加します。

参考になった数4

02

減量のため間食を制限しているKさんの行動を、連続的に表したものです。「オペラント条件づけ」の、刺激、反応(行動)、結果(次の刺激)に対応する図中のA~Jの組み合わせです。

オペラント条件づけとは、刺激に対して起こる反応(行動)の結果が新たな刺激になり、その次の行動が強化される条件づけのことをさします。

 

刺激:B期間限定デザートを見る

行動:H食べる

結果:Iおいしいと満足する

 

問題をみていきましょう。

 

選択肢1. 刺激:A  反応:C  結果:G

× 間違いです。

 

刺激:Aコーヒーチェーン店の看板を見る

反応:C食べてみたいと思う

結果:G期間限定デザートを購入する

選択肢2. 刺激:A  反応:D  結果:H

× 間違いです。

 

刺激:Aコーヒーチェーン店の前を通りかかる

反応:D店舗内に入る

結果:H食べる

選択肢3. 刺激:B  反応:E  結果:F

× 間違いです。

 

刺激:B期間限定デザートの看板を見る

反応:Eコーヒーだけで我慢しようかと迷う

結果:F今、食べないと後悔すると思う

選択肢4. 刺激:B  反応:H  結果:I

〇 正解です。

 

刺激:B期間限定デザートの看板を見る

反応:H食べる

結果:Iおいしい、と満足する

選択肢5. 刺激:B  反応:H  結果:J

× 間違いです。

 

刺激:B期間限定デザートの看板を見る

反応:H食べる

結果:Jこの次も食べに来ようと思う

まとめ

オペラント行動理論などの行動変容させる技法を覚えておきましょう。

参考になった数1

03

オペラント条件づけとは、「ある刺激のもとで行動することにより、行動の変容や学習が生じる」という理論です。道具的条件づけとも呼ばれています。

報酬のように、与えることで反応の生起頻度を増大させる強化子を正の強化子といい、嫌悪性の刺激(嫌な匂いや暗闇など)のように、それを取り去ることで反応の生起頻度を増大させる強化子を負の強化子といいます。

 

今回の場合、

「期間限定のデザートの看板をみる。」→刺激

「食べる」→反応(行動)

「おいしい、と満足する」→結果(次の刺激)

があり、次も食べにこようとおもうという正の強化子が働いています。

選択肢1. 刺激:A  反応:C  結果:G

(×) 冒頭の解説の通りです。

選択肢2. 刺激:A  反応:D  結果:H

(×) 冒頭の解説の通りです。

選択肢3. 刺激:B  反応:E  結果:F

(×) 冒頭の解説の通りです。

選択肢4. 刺激:B  反応:H  結果:I

(〇) 冒頭の解説の通りです。

選択肢5. 刺激:B  反応:H  結果:J

(×) 冒頭の解説の通りです。

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