管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問17

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

経鼻胃管にて、1.0kcal/mLの半消化態栄養剤(常温)を100mL/時で200mL投与したところ、下痢が生じた。その対策に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 1時間で200mLを投与する。
  • 脂肪含有量の多い経腸栄養剤に変更する。
  • 2.0kcal/mLの経腸栄養剤に変更する。
  • 20mL/時で投与する。
  • 4℃にして投与する。

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この過去問の解説 (2件)

01

経鼻胃管を行う際の注意点、副作用について理解しておきましょう。

選択肢1. 1時間で200mLを投与する。

不正解です。

100mL/時で下痢を起こしてしまっているため、投与速度をさらに早めることはさらに下痢症状が悪化してしまう可能性があります。

選択肢2. 脂肪含有量の多い経腸栄養剤に変更する。

不正解です。

脂肪含有量の多い経腸栄養剤は、より下痢を起こしやすくなります。

選択肢3. 2.0kcal/mLの経腸栄養剤に変更する。

不正解です。

1.0kcal/mLの経腸栄養剤で下痢を起こしてしまっているため、さらに濃度を上げてしまうと下痢症状は悪化してしまう可能性があります。

選択肢4. 20mL/時で投与する。

正解です。

20ml~30ml/時から開始し、便の回数や腹部症状を観察しながら徐々に速度を上げていくことが望ましいです。

選択肢5. 4℃にして投与する。

不正解です。

低温では下痢を起こしやすくなります。

室温程度に温めて投与しなければなりません。

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02

経鼻胃管を行うと、副作用や合併症を伴う場合もあります。

誤嚥性肺炎や、嚥下障害、胃腸障害なども生じる可能性があるので、それらの対策に関しても、覚えておくことが重要です。

選択肢1. 1時間で200mLを投与する。

不適当です。

 

投与速度は、200ml/時よりも少ない量から投与するのが適当です。

選択肢2. 脂肪含有量の多い経腸栄養剤に変更する。

不適当です。

 

脂肪含有量が多い経腸栄養剤だと、より下痢を引き起こしやすくなります。

 

選択肢3. 2.0kcal/mLの経腸栄養剤に変更する。

不適当です。

 

濃度をあげてしまうと、より下痢を引き起こしやすくなります。

選択肢4. 20mL/時で投与する。

最も適当です。

 

状況をみて、徐々に速度をあげていくことが大切です。

選択肢5. 4℃にして投与する。

不適当です。

 

低温では、下痢を起こしやすくなってしまいます。

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