管理栄養士 過去問
第38回
問115 (午後の部 問18)
問題文
中心静脈栄養法において、50%ブドウ糖基本輸液700mL(1,400kcal)、総合アミノ酸輸液製剤400mL(100kcal、窒素量4g)、20%脂肪乳剤100mL(200kcal)を投与した。この時のNPC/N比である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第38回 問115(午後の部 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
中心静脈栄養法において、50%ブドウ糖基本輸液700mL(1,400kcal)、総合アミノ酸輸液製剤400mL(100kcal、窒素量4g)、20%脂肪乳剤100mL(200kcal)を投与した。この時のNPC/N比である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 100
- 106
- 125
- 400
- 425
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この過去問の解説 (3件)
01
NPC/N比は非たんぱく質熱量/窒素比のことで、
炭水化物と脂質から得られたエネルギー÷窒素量(たんぱく質÷6.25)で算出されます。
アミノ酸を効率よくたんぱく質合成に向かわせるための適正な比のことです。
この問題では、炭水化物と脂質から得られたエネルギー
=50%ブドウ糖基本輸液700mL(1,400kcal)+20%脂肪乳剤100mL(200kcal)
=1,600kcal
問題文より、窒素量は4gであるため、
NPC/N 比は 1,600/4 =400 となります。
冒頭解説より不正解です。
冒頭解説より不正解です。
冒頭解説より不正解です。
冒頭解説より正解です。
冒頭解説より不正解です。
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02
効率的な体たんぱく合成のためには、炭水化物や脂質からの十分なエネルギー補給が必要です。炭水化物や脂質が摂れていなければ、たんぱく質を摂取しても、体たんぱくの合成よりも先にエネルギー源として消費されてしまうこととなります。
体たんぱく合成に効率的なたんぱく質摂取量となっているかを判断する指標として、NPC/N比(非たんぱくカロリー/窒素比)が用いられます。
NPC/N比={[投与糖質(g)×4]+[投与脂質(g)×9]Kcal}÷[投与たんぱく質(g)/6.25]
通常は150前後に設定しますが、侵襲時には100前後の低値となります。他、例えば腎不全患者では300異常に設定する等、疾患によりNPC/N比を考慮した食事バランスに設定する必要性があります。
設問のNPC/N比を、上記公式に当てはめ計算します。
投与糖質・投与脂質のエネルギー量はすでに明記されており、
50%ブドウ糖基本輸液(1,400kcal)、20%脂肪乳剤(200kcal)
たんぱく質量から窒素量を割り出す際に(/6.25)という計算が必要となりますが、これもすでに窒素量として明記されています。
総合アミノ酸輸液製剤400mL(100kcal、窒素量4g)
以上より、
NPC/N比=(1400+200Kcal)÷4g=400
と求めることができます。
✕不正解です。
✕不正解です。
✕不正解です。
○正解です。
✕不正解です。
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03
NPC/N比とは、非たんぱく質エネルギー(糖質と脂質のエネルギー)の窒素量に対する比率のことです。
計算式を覚えておきましょう。
不適当です。
窒素量は 4g であるため、NPC/N 比の計算式にあてはめてみても、「100」とはなりません。
非たんぱく質のエネルギーが400kcalであれば、計算式にあてはめると適当です。
不適当です。
窒素量は 4g であるため、NPC/N 比の計算式にあてはめてみても、「106」とはなりません。
非たんぱく質のエネルギーが424kcalであれば、計算式にあてはめると適当です。
不適当です。
窒素量は 4g であるため、NPC/N 比の計算式にあてはめてみても、「125」とはなりません。
非たんぱく質のエネルギーが500kcalであれば、計算式にあてはめると適当です。
最も適当です。
糖質のエネルギーは 1,400kcal、脂質のエネルギーは 200kcal なので、非たんぱく質エネルギーは1,600kcal です。
窒素量は 4g であるため、NPC/N 比は 1,600/4 =400 となります。
不適当です。
窒素量は 4g であるため、NPC/N 比の計算式にあてはめてみても、「425」とはなりません。
非たんぱく質のエネルギーが1,700kcalであれば、計算式にあてはめると適当です。
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