管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問19
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
85歳、男性。BMI 14.8kg/m2。ADL全介助。自宅で同じ年齢の妻から介護を受けている。寿司が好きであったが、現在は嚥下障害のためミキサー食と栄養補助食品を摂取している。体重は半年間で5kg減少した。本人、妻とも自宅生活の継続を望んでおり、経管栄養は希望していない。この患者に初めて居宅療養管理指導を行うことになった。指導内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 一時的に胃瘻を造設することを勧める。
- ミキサー食にエネルギーを付加する方法を指導する。
- 好きな寿司を食べさせるように指導する。
- 栄養補助食品を中止するように指導する。
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この過去問の解説 (2件)
01
居宅療養管理指導は通院が困難で在宅療養中の要介護者に医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士などが訪問し、療養上の管理・指導を行うことです。
介護者本人や家族の思いも受け入れ、対象者に合った指導をすることが大切です。
不正解です。
本人も妻も、経管栄養は希望していないため最も適しているとはいえません。
正解です。
嚥下障害のためミキサー食と栄養補助食品を摂取しているが、体重は半年間で5kg減少したとあるため、ミキサー食にエネルギー付加することは適していると考えられます。
不正解です。
嚥下障害があるため寿司をそのまま食べさせることは適しているとは言えません。
不正解です。
体重減少しているため、栄養補助食品を中止することは適しているとは言えません。
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02
居宅療養管理指導とは、要介護状態となった場合でも、利用者が可能な限り居宅で、有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士又は歯科衛生士等が、通院が困難な利用者(管理栄養士及び歯科衛生 士等については通院または通所が困難な利用者)の居宅を訪問して、心身の状況、置かれている環境等を把握し、それらを踏まえて療養上の管理及び指導を行うことにより、その者の療養生活の質の向上を図るものと定義されています。
厚生労働省のホームページにも、詳しく記載されているので確認してみてください。
不適切です。
本人、妻とも経管栄養は希望しておりません。
最も適切です。
BMIも低く、半年間で5kg減少していることから、エネルギー不足が考えられます。
そのため、エネルギーを付加する方法を指導するのは適切です。
不適切です。
嚥下障害があるため、お寿司を食べることは飲み込みが難しいです。
不適切です。
栄養補助食品はエネルギー摂取量を簡単に増やすことができるので、中止するのは不適切です。
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