管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問24
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
50歳、女性。事務職。身長150cm、体重80kg、BMI 35.6kg/m2。肥満に関連した運動器疾患のある初診外来患者である。この患者の外来での栄養管理として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1か月で10kgの減量を目標とする。
- 除脂肪体重を減らす。
- エネルギー摂取量は、15kcal/kg目標体重/日とする。
- たんぱく質摂取量は、0.8g/kg目標体重/日とする。
- 脂肪エネルギー比率は、25%Eとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
外来での栄養管理は、初回での面談後も、定期的にフォローアップを行うことが重要です。
食事内容や生活習慣をヒアリングし、個々の患者さんに合わせた栄養ケア計画を作成する必要があります。
不適当です。
1ヶ月に10kgの減少は、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
不適当です。
除脂肪体重を減らすことよりも、体脂肪量を減らすほうが適切です。
不適当です。
極端なエネルギー摂取量の制限は、生命を維持するためにとても危険です。
不適当です。
たんぱく質摂取量が40g程度となるため、今召し上がっている量よりも極端に減少する可能性があるので不適切です。
最も適当です。
脂質のエネルギー比率は、20-25%Eが適切です。
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02
肥満症の栄養管理について理解しておきましょう。
不正解です。
1か月で10kgの減量は急激に減量しすぎてしまい、リバウンドの原因にもなります。
現体重80kgの5%である4kg位までの減量を目安とします。
不正解です。
除脂肪体重とは体脂肪以外の筋肉、骨、内臓などの重さです。
体脂肪を減らすことを目標とします。
不正解です。
エネルギー摂取量は高度肥満症(BMI≧35)では20~25kcal/kg目標体重/日とします。
不正解です。
たんぱく質摂取量は、1.0~1.2g/kg目標体重/日とします。
正解です。
脂質は必須脂肪酸の供給源、脂溶性ビタミンの吸収の溶媒となるため、摂取量を控えながら動物性、植物性、魚油からの摂取割合を適正に維持し摂取することが望ましいです。
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