管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問38

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この過去問の解説 (1件)

01

褥瘡の治療や予防には、適切な栄養管理がとっても重要です。

栄養管理方法、発生リスクの評価方法など、しっかり復習しましょう。

選択肢1. 発生リスクは、ブレーデンスケールで評価する。

適当です。

 

褥瘡発生の予測スケールはブレーデンスケールで評価します。

 

 ・知覚の認知

 ・皮膚の湿潤

 ・活動性

 ・可動性(体位を変える能力)

 ・栄養

 ・摩擦とズレ

 

これらの6項目について、1〜3あるいは4点で採点します。

その合計点数から、褥瘡発生の危険の高い人を予測するものです。

点数が低いほど状態が悪く、褥瘡が発生しやすい状況にあります。

選択肢2. 重症度は、NYHA分類で評価する。

不適当です。

 

重症度はDESIGN-Rによって評価します。

 

 ・褥瘡の深さ(Depth)

 ・滲出液(Exudate)

 ・サイズ(Size)

 ・炎症・感染(inflammation/infection)

 ・肉芽組織(Granulationtissue)

 ・壊死組織(Necrotictissue)

 ・ポケット(Pocket)

 

上記の、ぞれぞれの項目に沿って評価するものです。

このDESIGN-Rを活用することで、褥瘡のケアや、治療の効果を客観的に評価することができます。

選択肢3. エネルギー摂取量は、20kcal/kg 体重/日とする。

不適当です。

 

エネルギー摂取量は、30-35kcal/kg/日が望ましいとされています。

あるいは、基礎エネルギー消費量(BEE)の1.5倍以上が適しているとも言われています。

選択肢4. たんぱく質摂取量は、2.5g/kg 体重/日とする。

不適当です。

 

たんぱく質摂取量について、疾患を考慮しながら1.25-1.5g/kg体重/日が良いとされていますが、エネルギー比率などを評価しつつ、栄養状態の改善を図ることが適しています。

選択肢5. 飲水を含む水分摂取量は、前日尿量以下とする。

不適当です。

 

褥瘡がある場合は、体重(kg)×25-30mlの水分摂取量が適しています。

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