管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問45

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

健康日本21(第二次)の目標のうち、最終評価で「悪化している」と判定された項目である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 肥満傾向にある子どもの割合の減少
  • 低栄養傾向(BMI 20以下)の高齢者の割合の増加の抑制
  • 20歳代女性のやせの者の割合の減少
  • 食塩摂取量の減少
  • 共食の増加(食事を1人で食べる子どもの割合の減少)

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この過去問の解説 (2件)

01

健康日本21(第二次)の目標は、下記の5つの基本的方向に基づいて設定されています。

 

・健康寿命の延伸と健康格差の縮小

・生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)

・社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上

・健康を支え、守るための社会環境の整備

・栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善

 

この5つの基本的方向の中に、具体的な目標の項目が53項目あります。

選択肢1. 肥満傾向にある子どもの割合の減少

最も適当です。

 

肥満傾向にある子どもの割合は「悪化している」という評価でした。

選択肢2. 低栄養傾向(BMI 20以下)の高齢者の割合の増加の抑制

不適当です。

 

低栄養傾向の高齢者の割合の増加の抑制は、「目標値に達した」という評価でした。

選択肢3. 20歳代女性のやせの者の割合の減少

不適当です。

 

20歳代女性のやせの者の割合は、健康日本21の目標値20%を上回っているので、目標達成には至っていません。

選択肢4. 食塩摂取量の減少

不適当です。

 

食塩摂取量の減少は、「変わらない」という評価でした。

選択肢5. 共食の増加(食事を1人で食べる子どもの割合の減少)

不適当です。

 

共食の増加は、「目標値に達した」という評価でした。

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02

健康日本21(第二次)の目標と評価の傾向とポイントを押さえておきましょう。

 

選択肢1. 肥満傾向にある子どもの割合の減少

正解です。

 

その他悪化していると判定されとして

「メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の減少」
「睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少」
「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者(一日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の者)の割合の減少」

があります。

 

選択肢2. 低栄養傾向(BMI 20以下)の高齢者の割合の増加の抑制

不正解です。

 

低栄養傾向(BMI 20以下)の高齢者の割合の増加の抑制は目標値に達しています

低栄養傾向(BMI20以下)の高齢者の割合は策定時17.4%、最終評価時16.8%でになっています。

選択肢3. 20歳代女性のやせの者の割合の減少

不正解です。

 

20歳代女性のやせの者の割合の減少は変わっていません。

20歳代女性のやせの者の割合は、策定時29.0%、最終評価時20.7%と減少傾向ではあります。

選択肢4. 食塩摂取量の減少

不正解です。

 

食塩摂取量の減少は、目標値に達していません。

食塩摂取量は、策定時は10.6g、最終評価は10.1gです。

改善傾向にはなっています。

選択肢5. 共食の増加(食事を1人で食べる子どもの割合の減少)

不正解です。

 

共食の増加(食事を1人で食べる子どもの割合の減少)は、目標値に達しています

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