管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問85

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

Kクリニックに勤務する管理栄養士である。外来栄養食事指導を行っている。
患者は、81歳、男性。独居。10年前に2型糖尿病を発症している。前院で経口血糖降下薬を処方されていたが、服用を忘れることが多く、食事は自由に摂取していた。血糖コントロールは不良で、最近は低血糖症状もみられることから、当クリニックへ紹介された。インスリン療法を開始することになり、毎食前のインスリン注射の指導を医師から受けた。明らかな糖尿病合併症はない。
身長165cm、体重53.1kg、BMI 19.5kg/m2
血液検査値は、血糖(食後2時間)132mg/dL、HbA1c 8.3%。

インスリン療法開始前の栄養食事指導を行うに当たり、事前に撮ってもらった写真と聞き取りから2日間の食生活を確認した(図)。優先すべき指導内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

2型糖尿病インスリン療法を実施している患者は、血糖コントロール不良から低血糖に陥ることが多くあります。そのため低血糖を予防し、適切な食事のもとインスリンの自己注射を行うのが重要です。

選択肢1. 炭酸飲料や菓子は控える。

不適です。

炭酸飲料や菓子を控えることも必要ですが、最優先する事項ではありません。

選択肢2. ビールは控える。

不適切です。

ビールの摂取もあまり望ましくはありませんが、最優先すべき項目ではありません。

選択肢3. 3食とも主食を摂る。

正しいです。

インスリン療法を実施している患者は、規則正しい食事をし食事時間に合わせてインスリン注射を打つことで血糖値を適切にコントロールします。本患者は低血糖も引き起こしており、これを改善するため適切な血糖コントロールを実施することが最重要です。

選択肢4. 毎日続けられる運動を始める。

不適です。

運動は血糖を消費するため現時点で最優先すべき課題ではありません。

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02

糖尿病では食事からの血糖コントロールが重要であり、まずは不規則な食生活を改善することが優先すべき指導内容となります。

選択肢1. 炭酸飲料や菓子は控える。

最も適切とは言えません。

 

まずは、不規則な食生活を規則正しい食生活にすることが最優先です。

選択肢2. ビールは控える。

不適です。

 

アルコール摂取量は過剰ではないため、優先すべき指導内容ではありません。

選択肢3. 3食とも主食を摂る。

適切な指導内容です。

 

不規則な食生活であり、低血糖症状も見られることから、まずは3食主食を摂ることが優先すべき指導内容です。

選択肢4. 毎日続けられる運動を始める。

不適です。

 

食生活が改善され、インスリン療法を開始してから運動療法を行うべきです。

まとめ

インスリン療法は、食事療法と合わせることで効果が現れるので、食生活を整えておくことが大切です。

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