管理栄養士 過去問
第39回
問5 (午前の部 問5)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問5(午前の部 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

集団Aと集団Bのスクリーニング結果を比較した(表)。集団Bの方が高い指標として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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  • 敏感度
  • 特異度
  • 偽陽性率
  • 陽性反応的中度
  • 陰性反応的中度

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この過去問の解説 (3件)

01

スクリーニングに関する、各用語の理解を問われる問題です。

各用語の解説は以下のとおりです。

 

敏感度:真に疾病ありであった者のうち、検査陽性となった者の割合

特異度:真に疾病なしであった者のうち、検査陰性となった者の割合

偽陽性率疾病なしであった者のうち、検査陽性となった者の割合(1-敏感度)

陽性反応的中度:検査陽性反応の的中率

陰性反応的中度:検査陰性反応の的中率

 

それぞれ上記に当てはめて計算すると、

<敏感度>陽性者数÷疾患あり全患者数

 集団A:25÷30=0.83

 集団B:250÷300=0.83

<特異度>陰性者数÷疾患なし全患者数

 集団A:450÷500=0.9

 集団B:450÷500=0.9

<偽陽性率>陽性者数÷疾病なし全患者数

 集団A:50÷500=0.1

 集団B:50÷500=0.1

<陽性反応的中度>疾病あり患者数÷全陽性者数

 集団A:25÷75=0.33

 集団B:250÷300=0.83

<陰性反応的中度>疾病なし患者数÷全陰性者数

 集団A:450÷455=0.99

 集団B:450÷500=0.9

 

以上より、Bのほうが高い指標となるのは陽性反応的中度です。

選択肢1. 敏感度

不正解です。

選択肢2. 特異度

不正解です。

選択肢3. 偽陽性率

不正解です。

選択肢4. 陽性反応的中度

正解です。

選択肢5. 陰性反応的中度

不正解です。

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02

言葉の意味を確認後、表に合計を書き足すと解くことができます。

敏感度:疾病ありの人が陽性と評価される確率。(a/a+c)

特異度:疾病なしの人が陰性と評価される確率。(d/b+d)

偽陽性率:疾病なしの人が陽性と評価される確率。(b/b+d)

偽陰性率:疾病ありの人が陰性と評価される確率。(c/a+c)

陽性反応的中度:陽性評価の人のうち、実際に疾病ありの確率。(a/a+b)

陰性反応的中度:陰性評価の人のうち、実際に疾病なしの確率。(d/c+d)

選択肢1. 敏感度

不正解です。

Aの敏感度

25/30=5/6

Bの敏感度

250/300=5/6

よって、AとBの敏感度は同じです。

選択肢2. 特異度

不正解です。

Aの特異度

450/500

Bの特異度

450/500

よって、AとBの特異度は同じです。

選択肢3. 偽陽性率

不正解です。

Aの偽陽性

50/500

Bの偽陽性

50/500

よって、AとBの偽陽性率は同じです。

選択肢4. 陽性反応的中度

正解です。

Aの陽性反応的中度

25/75=2/6

Bの陽性反応的中度

250/300=5/6

よって、Bの陽性反応的中度が高くなります。

選択肢5. 陰性反応的中度

不正解です。

Aの陰性反応的中度

450/455=90/91=900/910

Bの陰性反応的中度

450/500=9/10=819/910

よって、Aの陰性反応的中度が高くなります。

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03

スクリーニング検査の有効性を測る指標の意味を理解しましょう。

 疾病:有り疾病:無し合計
陽性

真陽性

(正)

偽陽性

(誤)

陽性

A+B

陰性

偽陰性

(誤)

真陰性

(正)

陰性

C+D

合計

疾病有り

A+C

疾病無し

B+D

A+B+C+D

表を参考に指標を計算していきます。

●敏感度:疾病ありの者を陽性と判定する割合(A/A+C)

 ・集団A:25/30=0.83

 ・集団B:250/300=0.83

 

●特異度:疾病なしの者を陰性と判定する割合(D/B+D)

 ・集団A:450/500=0.9

 ・集団B:450/500=0.9

 

●偽陽性率:疾病なしの者が陽性と判定される割合(B/B+D)=1-特異度

 ・集団A:50/500=0.1

 ・集団B:50/500=0.1

 

●偽陰性率:疾病ありの者が陰性と判定される割合(C/A+C)=1-敏感度

  ・集団A:5/30=0.16

    ・集団B:50/300=0.16

 

●陽性反応的中度:検査で陽性となった人のうち、本当に疾病ある者の割合(A/A+B)

 ・集団A:25/75=0.33

 ・集団B:250/300=0.83

 

●陰性反応的中度:検査で陰性となった人のうち、本当に疾病ない者の割合(D/C+D)

 ・集団A:450/455=0.99

 ・集団B:450/500=0.9

 

よって、Bのほうが高い指標となるのは陽性反応的中度です。

選択肢1. 敏感度

不正解です。

選択肢2. 特異度

不正解です。

選択肢3. 偽陽性率

不正解です。

選択肢4. 陽性反応的中度

正解です。

選択肢5. 陰性反応的中度

不正解です。

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