管理栄養士 過去問
第39回
問48 (午前の部 問48)
問題文
食品の機能性成分には、消化管内で作用する機能(消化管内)と、吸収後に標的組織で作用する機能(標的組織)とがある。食品成分の三次機能と作用する場所の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第39回 問48(午前の部 問48) (訂正依頼・報告はこちら)
食品の機能性成分には、消化管内で作用する機能(消化管内)と、吸収後に標的組織で作用する機能(標的組織)とがある。食品成分の三次機能と作用する場所の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- サーデンペプチドによる血圧の降下 ―――― 消化管内
- 大豆イソフラボンによる骨の健康維持 ―――― 消化管内
- 難消化性デキストリンによる血糖値上昇の抑制 ―――― 標的組織
- EPAによる血中中性脂肪の減少 ―――― 標的組織
- CPP(カゼインホスホペプチド)によるカルシウムの吸収促進 ―――― 標的組織
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この過去問の解説 (3件)
01
食品の機能性成分に関する問題です。
不正解です。
サーモンペプチドによる血圧の効果は標的組織です。
サーモンペプチドは肺(標的組織)から分泌されるレニン・アンジオテンシン変換酵素の働きを阻害します。
不正解です。
大豆イソフラボンによる骨の健康維持は標的組織です。
エストロゲンが骨形成を促進するため、骨が標的組織となります。
不正解です。
難消化性デキストリンによる血糖値上昇の抑制は消化管内です。
小腸での糖の吸収を阻害することで血糖値上昇を抑制します。小腸で行われるため、消化管内です。
正解です。
EPAは肝臓でトリグリセリドやVLDLの分泌を抑制します。
肝臓が関与しているため、標的組織です。
不正解です。
CPPによるカルシウムの吸収促進は消化管内です。
CPPは小腸でのカルシウム吸収を促進します。小腸で行われるため、消化管内です。
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02
食品の機能性成分に関する問題です。
生理学の知識と合わせて覚えましょう。
不正解です。
サーデンペプチドによる血圧の降下は、標的細胞での作用によるものです。
レニン・アンジオテンシン系において、肺で生成されるアンジオテンシン変換酵素の働きを阻害することで、血圧を降下させています。
不正解です。
大豆イソフラボンによる骨の健康維持は、標的細胞での作用によるものです。
骨吸収の抑制と、骨形成の促進作用があります。
不正解です。
難消化性デキストリンによる血糖値上昇の抑制は、消化管内での作用によるものです。
消化管内での糖の吸収を抑制することで、血糖値上昇を抑制しています。
正解です。
EPAによる血中中性脂肪の減少は、標的組織での作用によるものです。
肝臓における脂質の合成抑制によって、血中中性脂肪を減少させます。
不正解です。
CPP(カゼインホスホペプチド)によるカルシウムの吸収促進は、消化管内での作用によるものです。
腸管からのカルシウムの吸収を促進する働きがあります。
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03
機能性成分食品とは、健康維持・増進に役立つ可能性があると証明された成分を含む食品です。
機能性成分食品には、以下の3種があります。
特定保健用食品:科学的根拠に基づき国が認定した、特定の保健機能が認められた食品(例:血糖値の上昇を抑える、等 具体的な機能の表示)
栄養機能食品:栄養成分の機能が表示されている食品(例:カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です、等)
機能性表示食品:食品の安全性と機能性を届け出た上で、一定条件をもとに、事業者責任で表示が可能(例:目の健康をサポートする、等)
その成分によって、消化管内での作用と標的組織での作用があります。作用場所が消化管か、それ以外かで判断ができます。
不正解です。
サーデンペプチドによる血圧降下は、標的組織での作用です。
不正解です。
大豆イソフラボンによる骨の健康維持 の表示は、標的組織での作用です。
不正解です。
難消化性デキストリンによる血糖値上昇抑制は、消化管内での作用です。
正解です。
EPAによる血中中性脂肪減少は、標的組織での作用です。
不正解です。
CPPによるカルシウムの吸収促進は、消化管内での作用です。
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