管理栄養士 過去問
第39回
問102 (午後の部 問5)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問102(午後の部 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

地域在住の高齢女性に、個別の栄養カウンセリングを行い、フレイル予防のための目標を話し合った。行動契約の目標宣言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • たんぱく質を多く含む食品の摂取量を増やす。
  • 間食で牛乳や乳製品を摂るように心がける。
  • 今よりも体重が低下しないようにする。
  • 肉と魚を両方とも1日1回以上食べる。

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この過去問の解説 (2件)

01

「行動契約の目標宣言」とは、いつ・どこで・どの程度等の具体的な目標を設定し、行動を宣言することです。

この設問では、具体的な目標が立てられているか否かがポイントとなります。

選択肢1. たんぱく質を多く含む食品の摂取量を増やす。

具体的なたんぱく質の種類が設定されていない、かつ、どの程度摂取量を増やすかも設定されていないため、不正解です。

選択肢2. 間食で牛乳や乳製品を摂るように心がける。

具体的な製品は設定されているが、具体的な量は設定されていないため、不正解です。

選択肢3. 今よりも体重が低下しないようにする。

目標が漠然としており、不正解です。

選択肢4. 肉と魚を両方とも1日1回以上食べる。

具体的な摂取目標回数が設定されており、行動契約の目標宣言として適切です。正解です。

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02

フレイルとは、年齢を重ねる毎に段々と身体の力が弱くなったり、外出するのがおっくうになったり、心と体の働きが弱くなってきた状態のことを言います。

フレイル予防の3つの柱は、「栄養」「身体活動」「社会参加」です。

その中でも栄養については、

 ・タンパク質を摂取する。

 ・バランスの良い食事を摂る。

 ・水分を十分に摂取する。

以上の3つが大切になります。

 

また、行動契約の目標宣言では、対象者ができそうなことを具体的に示してあげます

選択肢1. たんぱく質を多く含む食品の摂取量を増やす。

不正解。

フレイル予防としてタンパク質の摂取を促すことは大切ですが、目標が抽象的です。

タンパク質を多く含む食品とはどのような物か、どのくらい食べればよいのか、具体的に示しましょう。

選択肢2. 間食で牛乳や乳製品を摂るように心がける。

不正解。

いつ・なにを摂取するか具体的に示されていますが、フレイル予防のためにはタンパク質を摂取することが大切です。

乳製品にもタンパク質は含まれていますが、他の選択肢により適した解答があるため不正解です。

選択肢3. 今よりも体重が低下しないようにする。

不正解。

目標が抽象的です。

体重が低下しないようにするためには、どのような行動をすれば良いか。具体的に示しましょう。

選択肢4. 肉と魚を両方とも1日1回以上食べる。

正解。

フレイル予防にはタンパク質の摂取が重要です。

肉や魚はタンパク質が豊富な食品であり、「1日1回以上食べる」と具体的な回数が示されています。

まとめ

この設問では目標の具体性ならびにフレイル予防についての知識を問うていました。

それぞれの疾患の特徴とその予防方法についてもう一度復習しておきましょう。

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