管理業務主任者の過去問
平成29年度（2017年）
問15

2月分駐車場使用料100,000については、2月に次のような仕訳がされています。

借方：未収入金 100,000、貸方：駐車場使用料収入 100,000

3月にこの入金がされたので、3月の仕訳は次のようになります。

借方：普通預金 100,000、貸方：未収入金 100,000

3月分駐車場使用料240,000は普通に以下の仕訳になります。

借方：普通預金 240,000、貸方：駐車場使用料収入 240,000

4月分駐車場使用料560,000は事前に受けとったものなので「前受金」で処理します。

借方：普通預金 560,000、貸方：前受金 560,000

新規契約分敷金50,000については、契約終了まで預かったお金ですから「預り金」で処理します。

借方：普通預金 50,000、貸方：預り金 50,000

３月分駐車場使用料のうち入金されていない80,000については「未収金」で処理します。

借方：未収入金 80,000、貸方：駐車場使用料収入 80,000

以上より正解は3です。

仕訳についての問題です。

まず「平成29年3月に、敷地内駐車場の利用者から、管理組合の普通預金に950,000円の入金があった。」とのことから、借方に資産の増加として、普通預金950,000円とします。

次に「なお、3月分駐車場使用料のうち80,000円については、3月末現在、入金されていない。」とのことから、以下の仕訳をします。

借方 未収入金80,000 　貸方 駐車場使用料収入80,000

次に「2月分駐車場使用料　100,000円」から、２月時点での仕訳が、

借方　未収入金100,000　貸方　駐車場使用料収入100,000

とされているはずなので、当月入金され、貸方に未収入金100,000円とします。

次に「3月分駐車場使用料　240,000円」から、３月分の収入として貸方に駐車場使用料240,000円とします。

次に「4月分駐車場使用料　560,000円」から、４月分の駐車場使用料は、当月では負債の増加として、貸方に前受金560,000円とします。

最後に「新規契約分敷金　50,000円」から、新規契約分敷金は預り金となり、貸方に、負債の増加として50,000円とします。

この問題では、管理組合が行った特定の取引に対する会計処理を正確に理解し、適切な仕訳を行うことが求められます。