1級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
問題B 問73
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 学科試験 問題B 問73 (訂正依頼・報告はこちら)
ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 送風機吐出し口とダクトを接続する場合、吐出し口断面からダクト断面への変形における拡大角は15°以下とする。
- 排煙ダクトを亜鉛鉄板製長方形ダクトとする場合、かどの継目にピッツバーグはぜを用いてはならない。
- 横走りする主ダクトには、振れを防止するため、形鋼振れ止め支持を15m以下の間隔で設ける。
- 給気ダクトに消音エルボを使用する場合、風量調整ダンパーの取付け位置は、消音エルボの上流側とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
ダクト、ダクト付属品の施工についての問題です。
送風機吐出し口とダクトを接続する場合、吐出し口断面からダクト断面への変形における拡大角は15°以下とします。
正しくは、「排煙ダクトを亜鉛鉄板製長方形ダクトとする場合、かどの継目にピッツバーグはぜを用いる。」となります。
15m以下が誤りで、正しくは、12m以下です。
横走りする主ダクトには、振れを防止するため、形鋼振れ止め支持を12m以下の間隔で設けます。
給気ダクトに消音エルボを使用する場合、風量調整ダンパーの取付け位置は、消音エルボの上流側とします。
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02
ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。
適当です。
送風機吐出し口とダクトを接続する場合に関して述べており、
本文のとおり吐出し口断面からダクト断面への変形における拡大角は15°以下とします。
適当ではありません。
排煙ダクトを亜鉛鉄板製長方形ダクトとする場合、かどの継目は「ピッツバーグはぜ」とします。
適当ではありません。
横走り主ダクトの「形鋼振れ止め支持」は「12m以下」の間隔で設けます。
適当です。
本文のとおり給気ダクトに「消音エルボ」を使用する場合、「風量調整ダンパー」の取付け位置は、消音エルボの「上流側」です。
下流側では消音効果がなくなります。
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03
ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。
正
吐出し口断面からダクト断面への変形は、問題文通りです。
吐出し口断面からダクト断面への変形は、急激な変形があると、圧損や空気の剥離が起こります。それを避けるために、変形は傾斜角15度以内にしだいに拡大する形とします。
誤
ダクトの角の継ぎ目は、ピッツバーグはぜ、ボタンパンチスナップはぜを使います。
国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」によれば、
「排煙ダクトは、亜鉛鉄板製の長方形ダクトは、アングルフランジ工法による高圧1ダクト又は高圧2ダクトとし、ダクトのかどの継目はピッツバーグはぜとします。」
理由は、ボタンパンチスナップはぜに比べ、気密性・耐久性に優れているからのようです。
誤
振れを防止するため、形鋼振れ止め支持を15m以下ではなく、12 m以下の間隔で設ける、です。
これは、地震などでダクトの脱落を防ぐために、耐震振れ止め(形鋼振れ止め)で支持します。
なお、間隔が12mは、国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」によることが、1つの根拠です。
正
調整ダンパーの取付け位置は、問題文の通りです。
送風機から発する音は騒音の要因となり、空気が調整ダンパ―を通ったときに、空気の乱れが生じて騒音となり、排気口から室内に入るときに騒音も入ってしまいます。
騒音が排気口から出ないためには、調整ダンパーの取付け位置は、消音エルボの上流側に設置することで、騒音防止が図れます。
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