1級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)
問題B 問72
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年) 学科試験 問題B 問72 (訂正依頼・報告はこちら)
配管及び配管附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- 複式伸縮管継手を使用する場合は、当該伸縮管継手が伸縮を吸収する配管の両端を固定し、伸縮管継手本体は固定しない。
- 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断には、パイプカッターや、高速砥石切断機は使用しない。
- 空気調和機への冷温水量を調整する混合型電動三方弁は、一般的に、空調機コイルへの往き管に設ける。
- 開放系の冷温水配管において、鋼管とステンレス鋼管を接合する場合は、絶縁継手を介して接合する。
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この過去問の解説 (3件)
01
配管及び配管附属品の施工に関する問題です。
適当ではありません。
複式伸縮管継手を使用する場合の固定とガイドの方法を正しくおさえておきましょう。
複式伸縮継手は、継手自身を固定し、その両側にガイドを設けます。
もう一つ、単式伸縮継手は継手の一方片側に固定点、反対側にガイドを設けます。
適当です。
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断には、パイプカッターや、高速砥石切断機は使用しません。
内面のライニングが破損する恐れがあるからです。
切断には自動金のこ盤(帯のこ、弓のこ)やねじ切り機搭載の自動丸のこ機を使用します。
適当ではありません。
空気調和機への冷温水量を調整する「混合型電動三方弁」は一般的に、空調機コイルからの「還り管」に設けます。
この選択肢の本文は頻出ですのでおさえておきましょう。
適当です。
この本文のような場合、「絶縁継手」を介して接合します。
これによって異種管接合によりおこる腐食「ガルバニック腐食」を防ぎます。
ここでは開放系の冷温水配管でしたが、冷却水配管においても同様です。
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02
配管、配管付属品の施工についての問題です。
正しい複式伸縮管継の取付方法は、
伸縮管継手本体を固定後、当該伸縮管継手の両端の配管にガイドを設置します。
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断には、パイプカッターや、高速砥石切断機は使用しないようにします。
往き管が誤りです。正しくは、還り管です。
空気調和機への冷温水量を調整する混合型電動三方弁は、一般的に、空調機コイルへの還り管に設けます。
開放系の冷温水配管において、鋼管とステンレス鋼管を接合する場合は、絶縁継手を介して接合します。
異種金属による腐食を防止します。
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03
配管及び配管附属品の施工に関する問題です。
誤
複式伸縮管継手を使用する場合の配管支持は、伸縮管継手本体は固定しないは誤りで、固定します。
給湯管のように温度変化が大きい配管は、配管の伸縮が起こるため、それを吸収する伸縮継手を設けますが、伸縮量が大きい場合は、複式を使います。
複式伸縮管継手を使った配管は、下図のように固定を行って、伸縮によって起こるかもしれない配管の座屈を防止します。
正
ライニング鋼管の切断に関しては、問題文通りです。
パイプカッターや、高速砥石切断機、ガス切断は、切粉の発生が多量に出るため使用せず、バンドソー、弓のこ盤、ねじ切り機搭載形丸のこ切断機で、切断します。
誤
混合型電動三方弁は、空調機の冷温水コイルからの還り管に設け、コイルのへの往き管には設けません。
混合型電動三方弁は、空調機コイルから還ってきた水と、冷温水の往き管からの水をバイパスさせて混合し、冷温水量の制御を行います。
三方弁による制御の配管系統の参考図を下記に示します。
正
鋼管とステンレス鋼管の接合は、問題文の通りです。
鋼管とステンレス鋼管は、イオン化傾向が大きく異なるため(鋼管の方が大きい)、接続すると電位差を生じ、電池作用によって、卑なる金属である鋼管が腐食します。
異種金属の接合では、絶縁フランジ、絶縁シートを使って接合します。
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