1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問27

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

下水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 伏越し管きょ内の流速は、上流管きょ内の流速より遅くする。
  • 管きょの管径が変化する場合の接合方法は、原則として水面接合又は管頂接合とする。
  • 雨水管きょ及び合流管きょの最小管径は、250mmを標準とする。
  • 取付管は、本管の中心線から上方に取り付ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

下水道に関する問題です。

選択肢1. 伏越し管きょ内の流速は、上流管きょ内の流速より遅くする。

伏越し管きょ内の流速は、上流管きょ内の流速より遅くせず速くします

 

伏越し管きょ内には、土砂などが堆積して閉そくを起こしやすいため、伏越し管きょ内の流速は上流管きょ内流速より、20~30% 速くします。

伏越し管きょは、閉塞時対応や清掃を考えて、複数とするのが原則です。

選択肢2. 管きょの管径が変化する場合の接合方法は、原則として水面接合又は管頂接合とする。

問題文は正しいです

 

水面結合は、推理特性から管径それぞれの計画水流に対する水深を求め、水位が上下流で一致するように管の据付け高さを決めます。

管頂結合は、管の内面頂部の高さに合わせて接合します。流れは滑らかになりますが、水理学的には水面結合には劣ります。ただし、計算は容易です。

管の埋設深さが次第に増してくるため、地表に勾配のある地域に適した方法です。

選択肢3. 雨水管きょ及び合流管きょの最小管径は、250mmを標準とする。

管きょの種類と最小管径については、問題文通りです。

 

下水管きょを分類すると、分流式では雨水管と汚水管に、合流式では合流管と汚水管と雨水吐き菅があります。

分流式雨水管きょと合流式合流管の管径は、雨水流出量から決定します。

分流式汚水管は、汚水量で管径を決めます。

最小管径は、汚水管きょでは 200 mm、雨水管きょと合流管きょでは 250 mmです

管きょの断面は、円形か矩形が標準で、小規模な下水管では、円形か卵型を標準とします。

選択肢4. 取付管は、本管の中心線から上方に取り付ける。

取付管の取付け方法の1つは、問題文通りです。

 

取付管は、民有地内の排水設備から汚水や雨水を本管に流すために、民有地と道路の境界にあるますと、本管を接続する管です。布設に当たっては、次の点に注意します。

1) 布設方向は本管に対し直角で直線的とし、本管の取り付け部は本管に対し60度か90度とします。取付け間隔は、1 m以上です。

2) 本管へ接続する接続管は、支管を使います。

3) 取付管の最小管径は、150 mmです。

4) 取付管の取付け位置は、本管の中心線から上方に取り付けます。

5) 取付勾配は、1/100 以上です。

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02

下水道に関する問題です。

選択肢1. 伏越し管きょ内の流速は、上流管きょ内の流速より遅くする。

伏越し管きょは、上流の管径よりも小さくし、上流管内の流速よりも20~30%速くします。よって、この記述は誤りです。

選択肢2. 管きょの管径が変化する場合の接合方法は、原則として水面接合又は管頂接合とする。

管きょの管径が変化する場合の接合方法は、原則として水面接合又は管頂接合とします。

選択肢3. 雨水管きょ及び合流管きょの最小管径は、250mmを標準とする。

雨水管きょ及び合流管きょの最小管径は、250mmを標準とします。

選択肢4. 取付管は、本管の中心線から上方に取り付ける。

取付管は、本管の中心線から上方に取り付けます。

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