1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題A 問26
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題A 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
上水道の配水管に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 軟弱層が深い地盤に配水管を敷設する場合の配管の基礎は、管径の1/3〜1/1程度(最低50cm)を砂又は良質土に置き換える。
- 公道に埋設する配水管の土被りは、1.2mを標準とする。
- 配水管から給水管を分岐する箇所での配水管内の最大静水圧は、0.98MPaを超えないようにする。
- 異形管の防護を図るため、管内水圧は最大静水圧に水撃圧を加えたものとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
上水道の配水管に関する問題です。
正
問題文の通りです。
「水道施設設計指針2012(厚生労働省)」から、管の基礎は、軟弱地盤に管路を布設するときは、地盤状態や管路沈下量を検討して適した施工法・管種・継手を用いる、となっています。
深い軟弱層では、次のように指針が示されています。
軟弱層が深い場合か配管工事用重機械が入れない非常に軟弱地盤では、薬液注入やサンドドレーン工法などで、地盤改良を行う必要があります。管の基礎は、管径の1/3〜1/1 程度(最低 0.5m)を砂または良質土に置換え、管の周囲も砂または良質土で埋戻します。
軟弱層が深く予想より沈下量が大きい場合、地盤に管を布設するには、伸縮可撓性が大きく、離脱防止性能のある継手を使用すべきです。
正
問題文の通りです。
「道路法施行令第11条の3(水管又はガス管の占用の場所に関する基準)」の第1項第2号ロでは、次のように規定されています。
「水管またはガス管の本線の頂部と路面との距離が、1.2 m(工事上やむを得ない場合は、0.6 m)を超えることとします。」
誤
配水管内の最大静水圧は、0.98MPaを超えないは誤りで、0.74Mpaを超えないです。
「水道施設の技術的基準を定める省令第7条((配水施設)」第1項第10号で次のように規定されています。
「配水管から給水管に分岐する箇所での配水管の最大静水圧が 740 kPa (0.74Mpa) を超えないこと。ただし、給水に支障がなければ、この限りでありません。」
0.74MPaとした理由は、配管にはいろいろな材質の配管があり、使用圧力も異なるため、最も低い圧力を採用しています。
なお、最小導圧については、 配水管から給水管に分岐する箇所での配水管内の最小動水圧は、150kPa を下らないこと、とあります。
正
問題文通りです。
「水道施設設計指針2012(厚生労働省)」から、異形管保護として、次のように定められています。
「管内水圧は、安全性を考慮して最大静水圧に水撃圧を加えたものとします。」
これについては、
防護の大きさを決定に当たり、管内水圧による不平均力に対する抵抗要素(埋戻土砂の重量・土圧抵抗力・管外周摩擦拘束力)を考慮するかどうかは、管の継手形式および管路の埋設状況により判断します。他の埋設物が輻輳する市街地部で、防護背面が掘削されるかもしれないときは、その影響を考慮します。
と解説されています。
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02
上水道の配水管に関する問題です。
軟弱層が深い地盤に配水管を敷設する場合の配管の基礎は、管径の1/3〜1/1程度(最低50cm)を砂又は良質土に置き換えます。
公道に埋設する配水管の土被りは、1.2mを標準とします。
配水管から給水管を分岐する箇所での配水管内の最大静水圧は、0.74MPaを超えないようにするため、この記述は誤りです。。
異形管の防護を図るため、管内水圧は最大静水圧に水撃圧を加えたものとします。
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