1級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)
問題B 問9

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年) 学科試験 問題B 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

機器の試運転調整に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ボイラーの試運転では、地震感知装置による燃料停止を確認する。
  • 軸封装置がメカニカルシールのポンプの試運転では、しゅう動部からほとんど漏水がないことを確認する。
  • 冷凍機の試運転では、温度調節器による自動発停の作動を確認する。
  • 揚水ポンプの試運転では、高置タンクの満水警報の発報により、揚水ポンプが停止することを確認する。

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この過去問の解説 (1件)

01

工事終了後に行う機器の試運転調整時に関する問題です。

選択肢1. ボイラーの試運転では、地震感知装置による燃料停止を確認する。

ボイラの試運転調整は、補器類などの単体運転、缶への水張・自動調節機調整などの準備の後、着火後の燃焼・レベル調整、安全弁動作確認などが有り、インターロック装置の調整があります。

このインターロック装置の中に、地震感知装置があり、地震計装置差動により燃料弁を閉じて、ボイラーを遮断できることを確認します。

 

「ボイラーを遮断できることを確認」という意味は、大きなボイラーの場合、ボイラーを一旦立ち上げて調整後にボイラーを停止し、再度立ち上げるには、大変な手間が掛かるため、実際に燃料を遮断してボイラーの燃焼は止めずに、燃料弁が停止する回路が動作することの確認にする方が合理的という意味です。

選択肢2. 軸封装置がメカニカルシールのポンプの試運転では、しゅう動部からほとんど漏水がないことを確認する。

メカニカルシールは軸と一体で回転するしゅう動リングと、パッキン箱に固定されたシートリングを、軸と直角になるしゅう動面で滑らせ、漏洩を防止するための機構です。

ポンプ吐出側に高圧水を導いてしゅうどう面を冷却し、ポンプの空運転を避けるため、メカニカルシールからは目に見えないほど少量の漏えいを確認します。

選択肢3. 冷凍機の試運転では、温度調節器による自動発停の作動を確認する。

機器の単体運転と据付け時の機密度の確認後、冷却ポンプと冷却塔が規定流量流れるか確認します。その後、冷水ポンプと冷却塔のインターロック動作を確認し、冷凍機を起動させます。

運転後の、諸動作状態と過電流遮断器の動作を確認し、圧力制御機能の動作と温度調節器の自動起動停止動作を確認します。

選択肢4. 揚水ポンプの試運転では、高置タンクの満水警報の発報により、揚水ポンプが停止することを確認する。

揚水ポンプは高置タンクに水を供給します。

高置タンクのレベル制御は、高置タンクのレベル計で制御しますが、高置タンクの水レベルが規定より多くなると、レベルスイッチにより揚程ポンプを停止します。

停止しても、高置タンクのレベルが上昇した場合は、揚程ポンプを停止するレベルスイッチとは別に高い位置にあるレベルスイッチで満水警報を発報します。

満水警報の発報により、揚水ポンプを停止することは誤りです

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