2級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)前期
問2 (1 問2)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和元年度(2019年)前期 問2(1 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

水の性状に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • pHは、水素イオン濃度の大小を示す指標である。
  • BODは、水中に含まれる有機物質の量を示す指標である。
  • DOは、水中に含まれる大腸菌群数を示す指標である。
  • マグネシウムイオンの多い水は、硬度が高い。

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この過去問の解説 (2件)

01

それぞれ水の性質、状態を知る指標となっています。
1.水素イオン濃度の定義そのままで○です。
2.BODは生物学的酸素要求量で、微生物が有機物質を分解するのに必要とする酸素量となります。必要酸素量と有機物質量は同義ですので○です。
3.DOは溶存酸素量のことであり、水中に含まれる大腸菌群数を示すものとはなりえません。したがって×です。
4.硬度の定義は水中に溶けているカルシウム・マグネシウム塩の含有量となりますので、マグネシウムイオンの多い水は硬度が高いと同義です。よって○です。
題意に沿うのは3となります。

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02

水の性状に関する問題です。

選択肢1. pHは、水素イオン濃度の大小を示す指標である。

問題文内容通りです

 

pHは、水素イオン指数、あるいは水素指数と言い、水素イオン濃度 [H]の大小を表します。

[H] の値の逆数を常用対数を使い、簡単な数で、酸性・アルカリ性を示します。

純粋で中性であれば、[H]と[OH]の数は等しくなります。

選択肢2. BODは、水中に含まれる有機物質の量を示す指標である。

問題文内容通りです

 

BOD(生物化学的酸素要求量)は、水中に含まれる有機物質の指標で、河川などの水質汚濁の指標として使われます。

水中の腐敗性有機物は、好気性微生物により無機性有機物とガスに分解され安定する際に、水中の酸素が吸収消費され、この消費される必要酸素量がBODで、BODが高いと水中の腐敗性有機物も多く、汚染度が高い水質と言えます。

選択肢3. DOは、水中に含まれる大腸菌群数を示す指標である。

DOは、水中に溶けている酸素で、水中生物に対する水質の重要な測定項目である

 

DO(溶存酸素)は、水中に溶けている酸素で、水質の汚濁を示す指標ではありませんが、酸化物・亜硫酸第一鉄などの還元性物質により、直接酸化・生物学的有機汚濁物を浄化する微生物や魚介類の生活に欠くことのできません。

DOの少ない水は水中生物に害を与えるため、水質の重要な測定項目です。

 

なお、大腸菌群数は、公衆衛生上の病原菌の存在を示す指標ですが、水道より供給される水質基準では、大腸菌は検出されないことと、されています。

選択肢4. マグネシウムイオンの多い水は、硬度が高い。

問題文内容通りです

 

水の硬度は、水中に溶存するカルシウムやマグネシウムイオン量を、対応する炭酸カルシウム量に換算し、試料 1 Lに対して mg で表したものです。

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