2級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)前期
問15 (2 問15)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和元年度(2019年)前期 問15(2 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

上水道の配水管及び給水装置に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 市街地等の道路部分に布設する外径80mm以上の配水管には、管理者名、布設年次等を明示するテープを取り付ける。
  • 配水管の水圧試験は、管路に充水後、一昼夜程度経過してから行うことが望ましい。
  • 水道事業者は、配水管への取付口からメーターまでの給水装置について、工法、工期その他工事上の条件を付すことができる。
  • 配水管から分水栓又はサドル付分水栓により給水管を取り出す場合、他の給水管の取り出し位置との間隔を15cm以上とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.受注者は布設管に管理者名、布設年(西暦)を明示するテープを貼らなければなりません。○です。
2.水圧試験は基本的に各工程で漏水がないか確認しますが、最終的な水圧確認は管路を充水し一昼夜置き、エアを抜いて試験を行うのが望ましいです。○です。
3.当然監督員と協議する必要がありますが、工事施工に関しての条件を付すことは可能です。○です。
4.他の給水栓との間隔は30cm以上空けます。×です。
答えは4です。

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02

上水道の配水管及び給水装置に関する問題です。

選択肢1. 市街地等の道路部分に布設する外径80mm以上の配水管には、管理者名、布設年次等を明示するテープを取り付ける。

問題文内容通りです

 

管の誤認を避けるため、埋設管には原則として企業者名、布設年次、業種別名等を明示するテープを取り付けます。(水道施設設計指針 7.5  管の明示)

ただし、外径 80 mm未満の配管、コンクリートで堅固に保護された配管は除きます

選択肢2. 配水管の水圧試験は、管路に充水後、一昼夜程度経過してから行うことが望ましい。

問題文内容通りです

 

「水道施設設計指針 7.5  水圧試験」

管路の水圧試験は、次の各項によります。

1) 管路の布設後は、水圧試験で管路の水密性と安全性を確認します。

2) 水圧試験の結果によって、適切な措置を講じます。

3) 空気圧での試験は行いません。

 

水圧試験は、管路に充水後、約一昼夜経過後に行うのが望ましいです

試験は、設計水圧以下で行い、試験水圧まで加圧した後、一定時間保持し、管路の異常の有無と圧力の変化を調査します。

選択肢3. 水道事業者は、配水管への取付口からメーターまでの給水装置について、工法、工期その他工事上の条件を付すことができる。

問題文内容通りです

 

「水道法施行規則第36条(事業の運営の基準)」

第2号、第3号

【 第2号  配水管から分岐して給水管を設ける工事及び給水装置の配水管への取付口から水道メーターまでの工事の施行時は、配水管や他の地下埋設物に変形・破損・他の異常を生じないように適切に作業が行える技能を持つ者を従事させ、工事に従事する他の者の実施を監督させます。

第3号  水道事業者の給水区域において第2号の工事施行時には、あらかじめ水道事業者の承認を受けた工法・工期・他の工事上条件に、適合するように工事を施行します。 】

選択肢4. 配水管から分水栓又はサドル付分水栓により給水管を取り出す場合、他の給水管の取り出し位置との間隔を15cm以上とする。

配水管から分水栓又はサドル付分水栓により給水管を取り出す場合、他の給水管の取り出し位置との間隔を30cm以上とする

 

「水道法施行令第6条(給水装置の構造及び材質の基準)」

【 第1号  配水管への取付口位置は、他の給水装置取付口から 30 cm以上離れるようにします。 】

 

「水道施設設計指針 9.2.5  管の取出し」

【 2. 分岐によって給水管を取出すときは、配水管の管種及び管径、給水管の管径に応じ、分水栓・サドル付分水栓・チーズ・T 字管・割 T 字管を使用します。

3. 分水栓またはサドル付分水栓で給水管を取り出す場合、その間隔は 30 cm 以上とします。 】

 

30 cm以上離す理由は、配水管の取出穿孔での耐力減少防止のため、給水装置相互間の水流量に及ぼす悪影響防止のため、施工に対する配慮からです。

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