2級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)後期
問6 (1 問6)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和元年度(2019年)後期 問6(1 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の建築物の鉄筋に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ジャンカ、コールドジョイントは、鉄筋の腐食の原因になりやすい。
  • 鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で同じ厚さとしなければならない。
  • あばら筋は、梁のせん断破壊を防止する補強筋である。
  • コンクリートの引張強度は小さく、鉄筋の引張強度は大きい。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2

問題.2  鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で同じ厚さとしなければならない。
⇒同じ厚さではありません。鉄筋の最小かぶり厚さは、構造部分によって決められています。例えば、外壁ならば20~30mm、基礎60mm、梁30~40mmなどと決められています。この鉄筋のかぶり厚さを覚えるよりは、構造部分によってかぶり厚さが違う事を理解して下さい。同じ厚さにしなければならないなどの文言は、間違いの可能性が高いです。

問題.1  設問は正しい。補足すると、ジャンカ、コールドジョイント共に、材料が一体となっておらず、空気や水が浸入し、内部の鉄筋を腐食させます。

問題3.4  設問は正しい。
引張強さは、鋼材のもつ最大の強度であり、簡単に言えば、「SS400」は、400N/m㎡の引張強さがあります。

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02

鉄筋コンクリート造の建築物の鉄筋に関する問題です。

選択肢1. ジャンカ、コールドジョイントは、鉄筋の腐食の原因になりやすい。

問題文の内容どおりです

 

ジャンカは、打設されたコンクリートの一部に多くの粗骨材が集まって、空隙の多い欠陥部分ができた、その部分です。

ジャンカは、コンクリート構造物に発生する初期欠陥で、コンクリートの中性化や鋼材の腐蝕促進の原因となります。

 

コールドジョイントは、コンクリート打込み中に、先に打ち込まれたコンクリートが固まり、後からのコンクリートと十分に一体化できずに打ち継ぎ目ができ、漏水や構造欠陥の原因となります。

選択肢2. 鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で同じ厚さとしなければならない。

鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で、異なる厚さとしなければならない

 

建築基準法では、下表のように、鉄筋のかぶり厚さが決められていますが、やや大きい厚さが使われます。

建築物の部分かぶり厚さ

耐力壁

以外

一般2 cm以上
土に接する部分4 cm以上
耐力壁一般3 cm以上
土に接する部分4 cm以上
一般2 cm以上
土に接する部分4 cm以上
柱・梁一般3 cm以上
土に接する部分4 cm以上
基礎布基礎立上り部分4 cm以上
その他6 cm以上

選択肢3. あばら筋は、梁のせん断破壊を防止する補強筋である。

問題文の内容どおりです

 

あばら筋は、梁の主筋周囲に一定間隔で巻き付けた鉄筋で、梁のせん断力に対する補強と、主筋位置の確保で使われます。

選択肢4. コンクリートの引張強度は小さく、鉄筋の引張強度は大きい。

問題文の内容どおりです

 

鉄筋は、引張力には強いが、圧縮力には座屈し、火災の熱に弱く、錆びやすい。

 

コンクリートは、圧縮強さが大きく、耐久・耐火・耐水性があります。

断熱性や遮音性に優れていますが、重量が大きく、引張強さと伸びが小さいことが欠点です。

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