2級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問15 (2 問15)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和2年度(2020年) 問15(2 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

上水道における水道水の消毒に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 浄水施設には、必ず消毒設備を設けなければならない。
  • 水道水の消毒薬には、液化塩素、次亜塩素酸ナトリウム等が使用される。
  • 遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。
  • 一般細菌には、塩素消毒が有効である。

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この過去問の解説 (2件)

01

適当でないものは遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。」です。

選択肢1. 浄水施設には、必ず消毒設備を設けなければならない。

正 厚生労働省の水道施設設計指針の中で

   「水道水は常時、確実に消毒されたものでなければならない。

   このため、浄水施設には、浄水方法の方式を問わず、また、

   施設規模の大小にかかわらず、必ず消毒設備を設けなければならない。」

   と定められています。

選択肢2. 水道水の消毒薬には、液化塩素、次亜塩素酸ナトリウム等が使用される。

正 厚生労働省通知によって

  「水の消毒は塩素によるものとする」

   とされているので、塩素剤以外の使用は認められていません。

   塩素剤の利点は、消毒効果が大きく大量の水に対しても

   容易に消毒できるとともに、消毒の効果が残留すること等が挙げられ、

   残留塩素は水質管理目標設定項目として塩素濃度の上限の目標値が

   定められています。

選択肢3. 遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。

誤 結合残留塩素は、遊離残留塩素と有機物などが結合したもの

   になります。

   そのため、遊離残留塩素の殺菌力は結合残留塩素より高く、

   同等の殺菌力を得るためには結合残留塩素の濃度を高くする

   必要があります。

選択肢4. 一般細菌には、塩素消毒が有効である。

正 設問のとおりです。

   一般細菌は塩素消毒を行うことでほとんど検出されなくなります。

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02

上水道における水道水の消毒に関する問題です。

選択肢1. 浄水施設には、必ず消毒設備を設けなければならない。

問題文の内容通りです

 

浄水施設は、沈殿・ろ過・消毒などの作用で、上水道原水を浄化する目的の施設で、着水井・薬品注入設備・凝集池・沈殿池・ろ過池・消毒設備で構成されます。

ろ過では水中の病原性物の除去を100%できず、浄水設備には、消毒設備を必ず設けます。

選択肢2. 水道水の消毒薬には、液化塩素、次亜塩素酸ナトリウム等が使用される。

問題文の内容通りです

 

ろ過では水中の病原性物の除去を100%できず、浄水設備には、消毒設備を必ず設けます。

消毒薬には、塩化水素・高度さらし粉・次亜塩素酸ナトリウムを使います。

選択肢3. 遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。

遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力は弱い

 

塩素を水に溶かすと次亜塩素酸(HOCl)が生じ、次亜塩素酸には酸化作用での強い殺菌作用があり、これが遊離残留塩素となります。

次亜塩素酸と、水中に溶け込んでいるアンモニアが反応すると、クロラミンNH2Cl・NHCl2・NCl3が生じ、その中のNH2ClとNHCl2は、結合残留塩素と言い、殺菌力は、遊離残留塩素の 1/25程度です。

選択肢4. 一般細菌には、塩素消毒が有効である。

問題文の内容通りです

 

「水道法施行規則第17条(衛生上必要な措置)」

第3号

【 給水栓における水が、遊離残留塩素を 0.1mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4 mg/L以上保持するよう塩素消毒をします。

ただし、供給水が病原生物に著しく汚染されている場合や病原生物の汚染が疑われるような生物や物質が多量に含むときは、給水栓の水の遊離残留塩素は、0.2 mg/L、結合残留塩素の場合は 1.5 mg/L以上とします。 】

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