2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)前期
問7 (2 問7)
問題文
空気調和設備の計画に関する記述のうち、省エネルギーの観点から、適当でないものはどれか。
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)前期 問7(2 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備の計画に関する記述のうち、省エネルギーの観点から、適当でないものはどれか。
- 湿度制御のため、冷房に冷却減湿・再熱方式を採用する。
- 予冷・予熱時に外気を取り入れないように制御する。
- ユニット形空気調和機に全熱交換器を組み込む。
- 成績係数が高い機器を採用する。
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この過去問の解説 (2件)
01
空調設備計画に関して省エネに当てはまらないものを選択する問題です。
1.冷却減湿・再熱方式とは、
冷房を行いつつ湿度を下げ、
室温維持のために暖めなおすことを言います。
通常の冷暖房以上にエネルギーを消費しますので、
省エネではありません。
2.冷・暖房を行うときには、外気との温度差が大きいことが多いです。
(設定温度と外気温度との差異が大きくなる)
そのため外気温度を所定の温度にする際に、
多くのエネルギーが必要になります。
外気導入量を減らすことで消費エネルギーを少なくすることができ、
省エネにつながります。
3.全熱交換器とは、
室内の排気から熱を回収、外からの外気には温湿度調整を行い、
室内に供給する装置のことです。
排気の熱エネルギーを回収することによって冷暖房エネルギーを
削減することができ、
省エネにつながります。
4.成績係数とは、
消費電力1kWに対して、
どの程度の冷却・加熱能力を有しているかを示す値のことです。
成績係数が高ければ効率が良いということですので、
省エネにつながります。
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02
省エネルギーの観点から見た、空気調和設備の計画に関する問題です。
誤
湿度制御のため、冷房に冷却減湿・再熱方式は、非省エネになるため、採用しない。
冷却減湿・再加熱方式は、空気を冷やして水分を除去する冷却減湿方式を、空気を再加熱して温度を上げて室温を調整する再熱方式で、通常の冷房運転よりエネルギーを使うため、省エネルギーに反する制御です。
温度・湿度条件が厳しくない室や期間には、再加熱を停止することで、エネルギー消費量の削減を図ることができます。
正
問題文内容通りです。
外気取り入れ量は、一般的に建物全体では過大な量となることが多く、外気取り入れ制御は、省エネに有効です。
・CO2濃度を計測し、外気取り入れを制御します。
・予熱・予冷時に外気を取り入れないように制御します。
・一般事務室と人員密度の異なる室、外気量が多い室は別系統とします。
正
問題文内容通りです。
空調用取り入れ外気と排気間で、全熱交換器によって熱回収を行い、外気負荷減少させて省エネを図ります。
正
問題文内容通りです。
成績係数は(COP)は、空調設備や冷凍機などのエネルギー消費効率を表す指標で、消費エネルギーに対する冷房や暖房の比率で計算されます。
COP=(冷房能力または暖房能力)/消費エネルギー
COPが大きい機器の使用や、COPが大きくなる運転によって、省エネが図れます。
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