2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)前期
問6 (1 問6)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)前期 問6(1 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の建築物の鉄筋に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ジャンカ、コールドジョイントは、鉄筋の腐食の原因になりやすい。
  • コンクリートの引張り強度は小さく、鉄筋の引張り強度は大きい。
  • あばら筋は、梁のせん断破壊を防止する補強筋である。
  • 鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で同じ厚さとしなければならない。

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この過去問の解説 (2件)

01

RC造建築物の鉄筋に関する記述で、

誤っているものを選択する問題です。

1.鉄筋は錆びやすく、空気に触れると酸化します。

 鉄筋をコンクリート(アルカリ性)で覆うことで鉄筋の腐食を防いでいます。

 ジャンカとは、

 コンクリート打設時に余分な空気を抜く作業(締固め)をきちんと行えず、

 粗骨材(5mm以上の骨材)が一部分に集中する現象のことです。  

 コールドジョイントとは、

 打設を行い固まったコンクリートとその後打設したコンクリートとの間で、

 一体化がなされておらず継ぎ目が発生してしまうことを言います。

 ジャンカ・コールドジョイントどちらも、

 コンクリート破壊により鉄筋が空気に触れる恐れがあり、

 鉄筋腐食の原因になります。 

2.コンクリートは圧縮強度に優れる反面、引張強度に弱く、

 鉄筋は圧縮強度には弱く、引張強度には強い性質を持ちます。

 RC造はコンクリートと鉄筋を組み合わせることで、

 弱点を補いあい強度を向上させています。

3.あばら筋とは、梁に負荷がかかり壊れる(せん断破壊)ことを防ぐために、

 梁に配筋するせん断補強筋のことです。

 梁の主筋に対して鉄筋を一本ずつ巻き付けていき強度を上げます。

4.鉄筋のかぶり厚さとは、

 コンクリート外面と鉄筋との最小距離のことです。

 酸化保護のためのものですが、建築基準法により、

 ・直接土に接する部分か

 ・用途は基礎か床か壁か

 等によりかぶり厚さは違います。

 

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02

鉄筋コンクリート造の建築物の鉄筋に関する問題です。

選択肢1. ジャンカ、コールドジョイントは、鉄筋の腐食の原因になりやすい。

問題文内容通りです

 

ジャンカは、打設されたコンクリートの一部に、粗骨材の集まりが多い欠陥部分です。

コンクリート構造物の初期欠陥で、コンクリートの中性化、鋼材の腐食の原因になります。

 

コールドジョイントは、コンクリート打込み中に、先に打ち込まれたコンクリートが固まり、後からのコンクリートと十分に一体化されず、できた打ち継ぎ目に漏水や構造上の欠陥となります。

選択肢2. コンクリートの引張り強度は小さく、鉄筋の引張り強度は大きい。

問題文内容通りです

 

鉄筋コンクリートは、鉄筋が引張応力を負担し、コンクリートが圧縮応力を負担し、両者が一体となって、粘りのある丈夫な構造物ができます。

選択肢3. あばら筋は、梁のせん断破壊を防止する補強筋である。

問題文内容通りです

 

あばら筋は、梁の主軸の周囲に一定間隔で巻き付けた鉄筋で、梁のせん断力に対しての補強と、主筋の位置の確保に使用されます。

選択肢4. 鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で同じ厚さとしなければならない。

鉄筋のかぶり厚さは、外壁、柱、梁及び基礎で異なる厚さとしなければならない

 

鉄筋の最小かぶり厚さは、建築基準法で下表のように、決められています。

建築物の部分かぶり厚さ

耐力壁

以外の壁

一般2cm以上
土に接する部分4cm以上
耐力壁一般3cm以上
土に接する部分4cm以上
一般2cm以上
土に接する部分4cm以上
柱・梁一般3cm以上
土に接する部分4cm以上
基礎布基礎の立ち上がり部分4cm以上
その他

6cm以上

(捨てコン部を除く)

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