2級管工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
2 問8
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 2 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
下図に示す暖房時の湿り空気線図に関する記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、空気調和方式は定風量単一ダクト方式、加湿方式は水噴霧加湿とする。
- 吹出し温度差は◯1と◯5の乾球温度差である。
- コイルの加熱負荷は、◯3と◯4の比エンタルピー差から求める。
- 加湿量は、◯4と◯5の相対湿度差から求める。
- コイルの加熱温度差は、◯3と◯4の乾球温度差である。
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この過去問の解説 (1件)
01
暖房時の湿り空気線図に該当しないものを選択します。
各番号の状態はそれぞれ、
①=室内からの還気
②=室外からの外気
③=還気+外気
④=③を暖房した空気
⑤=水噴霧にて加湿した空気(室内への給気)
となります。
1.①と⑤は室内の還気・給気ですので、
吹出し温度差は①と⑤の乾球温度差となります。
2.コイルの加熱範囲は、
③から④の範囲です。(乾球温度が上がっています。)
比エンタルピーとは、
単位質量当たりどれだけのエネルギーを使うかということですので、
③と④の比エンタルピー差から求めることができます。
3.相対湿度とは、
ある温度での飽和水蒸気量に対する水蒸気量の割合のことです。
大気中に存在できる水蒸気量(飽和水蒸気量)は、
温度によって変化します。
温度が高ければ飽和水蒸気量も増え、低ければ飽和水蒸気量は減ります。
絶対湿度とは、
湿り空気(水蒸気を含む空気) / 乾き空気(湿り空気から水蒸気を除外した空気)
で表されます。
乾き空気はどの温度になっても質量は変わりません。
よって、加湿量は④と⑤の絶対湿度差により求められます。
4.コイルの加熱範囲は、
③から④です。(乾球温度が上がっています。)
よって、コイルの加熱温度差は③と④の乾球温度差となります。
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