2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)前期
問9 (2 問9)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)前期 問9(2 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 構造体の熱通過率の値が小さいほど、通過熱負荷は小さくなる。
  • 冷房負荷計算では、OA機器から発生する顕熱及び潜熱を考慮する必要がある。
  • 二重サッシ内にブラインドを設置した場合は、室内に設置した場合より日射負荷は小さくなる。
  • 冷房負荷計算では、ダクト通過熱損失と送風機による熱負荷を考慮する必要がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

熱負荷の記述で該当しないものを選択する問題です。

1.熱通過率が低い(熱を通しにくい)ほど、

 通過熱負荷(侵入してくる熱の量)は小さくなります。

2.顕熱とは、

 物質の温度変化によって得る熱のことです。

 潜熱とは、

 物質の状態変化に伴う熱のことです。

 OA機器においては潜熱(つまり水蒸気)が発生することはありません。

 よって、冷房負荷計算時は顕熱のみ考慮します。

3.二重サッシ内でもともと一層しかない空気層が、

 ブラインドを設置することにより二層に変わり、

 室内に入る前にブラインドで日射熱を防ぐため、

 室内に設置するよりも遮熱・断熱性能が上がります。 

 よって、日射負荷は小さくなります。 

4.冷房負荷計算では、

 ・ダクト通過熱負荷(熱がダクト内側から外側へ放出される)

 ・送風機の熱負荷

  (外皮負荷や室内負荷などがあっても所定の温湿度にするため)

 を考慮する必要があります。 

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02

熱負荷に関する問題です。

選択肢1. 構造体の熱通過率の値が小さいほど、通過熱負荷は小さくなる。

問題文内容通りです

 

建築構造体の両面に温度差があると、熱は高い方から低い方へ構造体を通過し、これが熱通過です。

単位温度差、単位面積、単位時間当たりの熱通過量が、熱通過率です。

熱通過率が小さければ、熱通過量も小さく、通過熱負荷が小さくなります。

選択肢2. 冷房負荷計算では、OA機器から発生する顕熱及び潜熱を考慮する必要がある。

冷房負荷計算では、OA機器から発生する顕熱を考慮する必要がある

 

室内にある事務機器の熱負荷は、機器可動による電気エネルギー消費のため、顕熱を発生し、冷房の熱負荷となります。

事務機器から潜熱が発生することはありません。

選択肢3. 二重サッシ内にブラインドを設置した場合は、室内に設置した場合より日射負荷は小さくなる。

問題文内容通りです

 

ガラス面からの負荷は、通過熱と透過する日射熱があります。

透過する日射熱の場合は、日射熱×遮蔽係数で表されます。

遮蔽係数小さいほど、熱負荷が小さくなります。

 

ブラインドを内部に設置したときの遮蔽係数は、平均的に 0.55 程度になります。

一方、中間ブラインド付きの二重サッシの遮蔽係数は、0.29 です。

選択肢4. 冷房負荷計算では、ダクト通過熱損失と送風機による熱負荷を考慮する必要がある。

問題文内容通りです

 

空調では、早期ダクトからの漏気やダクト表面からの伝熱量による熱損失、および送風機による負荷を合わせて、冷房負荷計算を行います。

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