2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)後期
問33 (ユニットD 問33)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)後期 問33(ユニットD 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 排水用水中モーターポンプは、ピットの壁から200mm程度離して設置する。
  • 吸収冷温水機は、工場出荷時の気密が確保されていることを確認する。
  • 大型のボイラーの基礎は、床スラブ上に打設した無筋コンクリート基礎とする。
  • 防振装置付きの機器や地震力が大きくなる重量機器は、可能な限り低層階に設置する。

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この過去問の解説 (2件)

01

据え付けに関する設問です。

選択肢1. 排水用水中モーターポンプは、ピットの壁から200mm程度離して設置する。

正しいです。設問文通りに覚えます。

選択肢2. 吸収冷温水機は、工場出荷時の気密が確保されていることを確認する。

正しいです。吸収冷温水機が正常に作動するには内部が真空である必要があります。したがって、気密の確保を確認します。

選択肢3. 大型のボイラーの基礎は、床スラブ上に打設した無筋コンクリート基礎とする。

誤りです。鉄筋コンクリート基礎でなければいけません。頻出事項です。「無筋」ときたら誤りを疑います。

選択肢4. 防振装置付きの機器や地震力が大きくなる重量機器は、可能な限り低層階に設置する。

正しいです。高層階は地震発生時に揺れが大きく、長くなるため(長周期地震動という)です。

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02

機器の据付けに関する問題です。

選択肢1. 排水用水中モーターポンプは、ピットの壁から200mm程度離して設置する。

問題文の内容通りです

 

排水用水中モーターポンプの据付け時の留意事項の1つです。

・ポンプの据付け位置は、排水流入口から離れた場所で、点検や引き上げに支障のない位置とし、ポンプのケーシングの外側と底部は、ピットの壁と底面からそれぞれ 200 mm程度の間隔を取ります

選択肢2. 吸収冷温水機は、工場出荷時の気密が確保されていることを確認する。

問題文の内容通りです

 

吸収冷温水機は、大型重量機器のため、荷降ろしから設置場所までの移動などの搬入には、仮設機材や構造体に及ぼす荷重の確認が必要です。

さらに、据付け後は、工場出荷時の気密が保持が保たれているかの確認が必要です。

選択肢3. 大型のボイラーの基礎は、床スラブ上に打設した無筋コンクリート基礎とする。

大型のボイラーの基礎は、床スラブ上に打設した鉄筋コンクリート基礎とする

 

ボイラーの据付けは、運転時に全体質量の3倍以上の長期荷重が掛かるため、それに耐えられる基盤上で、鉄筋コンクリートの基礎上に、次に留意して据付けます。

・基礎の乾燥を待って、コンクリト基礎台上に墨打ちします。

・搬入時の荷降ろしはクレーン車によって行い、吊り具・地盤・支持部に注意して行います。

・据付けは基礎上に引き込み、中心と基礎ボルト位置を確認し、水平・司直を調整して、基礎ボルトを締め込みます。

選択肢4. 防振装置付きの機器や地震力が大きくなる重量機器は、可能な限り低層階に設置する。

問題文の内容通りです

 

設備機器の耐震上有効な据付けの基本

地震力が大きくなる重量機器や防振装置付きの機器、遠心冷凍機や大型ポンプなど、の設置階は、可能な限り低層階になるよう計画します

・同一系に属する構成機器や配管は、末端に至るまで同一クラスの耐震対策を実施します。

・天井吊りやブラケット類、高架台への据付けはできるだけ避け、据え付けざる負えない場合は、振れ止め対策を実施します。

・防振装置を設ける場合は、必ず転倒防止の単心ストッパーを設置します。

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