2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
1 問2

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 1 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

水に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 濁度は水の濁りの程度を示し、色度は水の色の程度を示す度数である。
  • CODは、汚濁水を酸化剤で化学的に酸化するときに消費される酸素量をいう。
  • DOは、水に溶けない懸濁性の物質の量を示す指標である。
  • 硬度は、水中に溶存するカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの量を示す指標である。

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この過去問の解説 (1件)

01

水は生命を維持するためにはなくてはならないものです。水道水は自然水を浄化施設へ流入させ、工程を経て雑物を排除し、無毒化したのちに一般家庭へ配水されます。

選択肢1. 濁度は水の濁りの程度を示し、色度は水の色の程度を示す度数である。

濁度(だくど)は設問の通り、水の濁(にご)りの度合いを測定するもので、測定方法は視覚によるもの、透過光によるもの、散乱光によるもの、透過光と散乱光の比を用いるものの4種類となります。

色度(しきど)も設問の通り、水の色の度合いを測定するものです。測定方法は透過光によるもの、比色法によるものの2種類があります。

選択肢2. CODは、汚濁水を酸化剤で化学的に酸化するときに消費される酸素量をいう。

COD(Chemical Oxygen Demand)は化学的酸素要求量と直訳され、酸素が酸化剤により消費する量を示し、単位はmg/Lで表します。この指標は1日に平均50㎥以上の排水を行う工場や事業所での排水基準の一つとして使用されています

一概には言えませんが、CODの値が高いほど水中の有機物が多く、水質が汚れていると判断する材料の一つとなります。CODのほかの測定(SS, pH)も行い、総合的に分析することで、水質が綺麗か汚れているかを判断します。

選択肢3. DOは、水に溶けない懸濁性の物質の量を示す指標である。

適当ではありません

DO(Dissolved Oxygen)は溶存酸素と訳され、水中に溶けている酸素の量を表す指標です。DOは環境調査に使用され、DO濃度が高いほど酸素が十分にあることを示します。

それに伴い、有機物の量が比較的少ない(魚などの呼吸に使用する酸素が不足していない)とされ、水質が比較的良いと判断されます。

設問の文章は、SS(浮遊性物質)の説明です

選択肢4. 硬度は、水中に溶存するカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの量を示す指標である。

水の硬度が高いとイオンの量が多く、味が付きます。カルシウム特有の苦みや酸味、マグネシウムの強い苦みとなります。反対に水の硬度が低いとそれらの濃度が低くなり、ものによっては甘みを感じたり飲みやすくなります。

(ちなみにヨーロッパの水は硬度が高く、炭酸水が多く自然に存在するため日常的に炭酸水を飲用します)

まとめ

自然に存在する水(河川、湖沼)と、水道に使用する水の水質基準は大きく異なりますので、山間部にある湧水を安易に飲用することはお勧めできません。

日本は世界的に水に恵まれている国ですが、水道水とするには水質の処理に多くの工程が必要であるため、大切に使用しましょう。

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