2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問3

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 顕熱比(SHF)とは、潜熱負荷に対する顕熱負荷の割合をいう。
  • 暖房負荷計算では、一般的に、日射負荷は考慮しない。
  • 外気負荷には、顕熱と潜熱がある。
  • 日射負荷は、顕熱のみである。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

熱負荷とは、空調設備を使用する(空気を加熱する、冷やす)うえでの負荷がかかることをいいます。

選択肢1. 顕熱比(SHF)とは、潜熱負荷に対する顕熱負荷の割合をいう。

適当ではありません

顕熱(けんねつ)比(SHF: Sensible Heat Factor )とは、顕熱負荷と潜熱(せんねつ)負荷の合計に対する顕熱負荷の割合をいいます。

顕熱は、潜熱ものの温度を変化させるために費やされる熱のことです。例えば、水を張った鍋にコンロの火で加熱することは、水と鍋と周囲の空気を加熱しているため、顕熱です。

(水が過熱されて沸点に達したところで、水蒸気になる場合は潜熱が生じています。)

選択肢2. 暖房負荷計算では、一般的に、日射負荷は考慮しない。

暖房負荷(だんぼうふか)計算では、主に室温が下がる要因のみを負荷計算として考慮するので、室温が上がる要因となる太陽光による日射負荷は(負荷が軽減されるので)、考慮しません。

選択肢3. 外気負荷には、顕熱と潜熱がある。

外気中の水蒸気は露点温度に達すると水になったり、乾燥した空気と接触すると水が蒸発して水蒸気になります。この状態変化が起こっている場合は潜熱が生じています。また、温度差がある外気と室内の接触では、互いに同じ温度になろうとするので、温度変化が生じ、顕熱が生じます

選択肢4. 日射負荷は、顕熱のみである。

太陽光の日射は、エネルギーであるため、その実体がありません。そのため、光自身が状態変化を起こすことはありません。日射によって物体は温度変化が生じているため、顕熱のみ生じていると考えます。

まとめ

顕熱と潜熱は管工事では基礎であり、過去に何度も出題されている内容ですので、それぞれが生じる条件については身近なものに置き換えて理解しておきましょう。

参考になった数38