2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
5 問4
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 5 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物に設ける飲料用給水タンクに関する記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
- 有効容量が2m3以上の給水タンクには、圧力タンク等を除き、ほこりその他衛生上有害なものが入らない構造の通気のための装置を有効に設けなければならない。
- 給水タンクには、外部から保守点検できる小規模な給水タンクを除き、保守点検を容易かつ安全に行うことができる位置に、直径45cm以上の円が内接できるマンホールを設けなければならない。
- 給水タンク等の上部にポンプ、ボイラー、空気調和機等の機器を設ける場合においては、飲料水を汚染することのないように、衛生上必要な措置を講じなければならない。
- 金属製の給水タンクには、衛生上支障のない有効なさび止めのための措置を講じなければならない。
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この過去問の解説 (1件)
01
飲料用給水タンクについては、建築基準法施行令129条の2(給水、排水その他の配管設備の設置及び構造)にて定められています。
有効容量とは、タンク内の実容量とは異なり、適正に使用できる水の量で、受水槽の場合は1日に使用する水の量の40-60%程度とされています。2㎥未満の小規模な給水タンクの場合は設ける必要はありません。
適当ではありません。
マンホールに内接できる円は、直径が60㎝以上となります。
成人男性の肩幅が約37㎝~42㎝程度ですので、マンホールの直径が仮に45㎝となっていた場合はマンホールに入るのも一苦労ですね。
飲料水の汚染される原因は、大気中の開放による雑菌や異物との接触、残留塩素が基準値を下回る量となっている、貯水タンクの劣化などが考えられます。汚染を予防するために、飲料用給水タンクの上部に他の配管は通さないなどの対策が必要となります。
金属は水や空気に触れていると少しずつですが酸化還元反応を起こしますので、放置しているといつの間にか錆が発生してしまいます。飲料水には塩素が含まれているため、更に酸化還元反応が進行しやすくなります。そのため、錆を発生させないための措置(日本水道規格などに適合した塗料での施工)が必要となります。
マンホールに内接する円の直径については、マンホールといえば60㎝以上と覚えておきましょう。併せてトラップなど排水管の深さについても5-10㎝なども覚えておくと、他の問題対策や実際の施工時、メンテナンス時にも役立ちます。
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